今日は、約1か月ぶりに過ごしやすい気温となったようですが、これまでは連日暑かったですね。
九州地方で台風も発生し、富山では「フェーン現象により暑くなるでしょう」というニュースも見かけたかと思います。
ところでよく聞く「フェーン現象」とは、一体どのような現象なのでしょうか?
①太平洋側から、湿った空気が山の斜面に沿って上昇します。
(100m上昇するごとに気温が約1度下がります。)
②さらに空気が上昇して、雲が発生します。
(雲ができるほどの湿度だと、100m上昇するごとに気温が約0.5度下がります。)
③空気中の水分は、雨や雪等に変化し、そこで水分を失います。
したがって山頂まで上昇するころには、空気中のほとんどの水分が失われて、乾燥した空気に変わっています。
④山頂を越えて乾燥した空気が下りてきます。
(100m下降するごとに気温が約1度上がります。)
上りは100mでー0.5度区間があるおかげで、温度の下降がやや抑えられます。
ところが下りは抑えられる区間がなく、とにかく100mで1度上昇します。
したがって、山を越えた後の地域の方が、乾燥して暑くなります。
これがフェーン現象のしくみです。
富山県はご存じの通り、山に囲まれた県ですので、このフェーン現象が起きやすいというわけです。
聞いたことはあるけど、詳しくは知らない、という方がほとんどだったのではないでしょうか。
「学校で聞いたことはあるけど、よく知らない、忘れた」ということが、残念ながらたまに授業でも起きてしまいます。
「聞いたことがある」「やったことがある」で止まるのではなく、「できる」ところまで持っていくのが我々の任務です。
是非、「できる」を増やして、定期テスト・模試・受験で良い結果を残してほしいですね。