「割合」という単元は、小学校の算数において、つまづきやすい単元の1つです。
実際、割合が苦手だ、という生徒様を多く見ます。
しかし、日常生活でもよく使われているので、馴染みがないというわけではありません。
例えば、198円のお惣菜に3割引のシールが貼られていた場合、いくらで買えるのでしょうか?
元々の量を1(=10割)として考えるので、3割引ということは、元々10割だったものが、
7割の値段で買えるということです。
198円の7割ということで、
198 × 0.7 = 138.6
小数点以下が切り上げられて、139円で買える、ということになります。
(実際買い物をするときは、約200円 × 0.7 = 約140円、という計算で十分でしょう)
別の例では、私はスナック菓子が好きなのですが、よく「期間限定!20%増量中!」などの表示を見ます。
それを見ると、後ろの内容量を見て、「普段は何gなのだろうか」といったことを考えたくなります。(私だけ…!?)
例えば、「20%増量中」のスナック菓子の内容量が72gだった場合、普段は何g入っているのでしょうか?
元々1(100%)だったものが、1.2(120%)、つまり普段の1.2倍の量が入っているということになります。
式で表すと、
(普段の量) × 1.2 = 72
ということになり、
(普段の量) = 72 ÷ 1.2 = 60
で、普段は60g入り、ということが分かります。
算数の授業で割合を学習すると、どうしても「難しい算数の問題」と見てしまい、日常生活への結びつきは意識されないように感じます。
しかし、普段の生活から興味を持つことができれば、多少は馴染んでくるのではないでしょうか?
「割合が苦手だ」という方は是非、いきなり問題を解きまくるのではなく、まずは「日常生活において割合がどこで使われているか」を探してみる、というところから始めてみてはいかがでしょうか。