一般的に、問題集は、単元ごとに固まっていることがほとんどです。
例えば、不定詞(to + 動詞の原形)の単元であれば、該当ページにはほぼ不定詞の問題しか載っていません。
問題に取り組む側(生徒さん)の視点に立つと、不定詞の単元は不定詞の問題しか載っていないので、
「to + 動詞の原形 がどこかに出てくる問題しかないから、それっぽく書けばいいんでしょ」
と考える人が出てきても、おかしくはないと思います。
さらに、「to + 動詞の原形 がどこかに出てくる」という前提で問題を解いているので、
問題集の正答率も、そこまで悪くはならないと思われます。
では、このような考えで問題集を解いて、丸付け・見直しを行った場合、
「問題集をやった」ということは間違いないのですが、「不定詞を理解した」とまではいえるでしょうか?
答えはNOだと思います。
「そもそも不定詞ってどういう文法なの?どう訳すの?」
「そもそも不定詞ってどういう表現をしたいときに使うの?」
などといった、そもそも論を理解していないと、テストで突然ポンと出されたときに、太刀打ちできなくなります。
正直、勉強が嫌いな生徒さんは多いと思われますので、
「このページが終わったら、さっさと次のページに行って、テスト範囲を終わらせたい」
といった気持ちは分かります。
ですが、ページをめくる前に、「振り返る」「整理をする」必要があります。
なお整理をするといっても、教科書や問題集をまとめたノートを作れと言っているわけではありません。
問題集や、それに該当する教科書のページに、一通り目を通すだけでOKです。
上記のようなそもそも論を把握した上で、
「このページ、あるいは単元では、何ができないといけないのか」
「このページ、あるいは単元では、どのような問題が出るのか」
を意識して読みましょう。
学校や塾の先生のように、人に教えられるレベルで整理できると完璧ですね。