英語が苦手な生徒さんの特徴として、
①語彙が少ない
②動詞絡みのミスが多い
ということが挙げられます。
①については、何度も書いたり発音したりして、覚えていくしかないと思います。
また中1の方だと特に、「ローマ字読み」と「実際のスペル・発音」のギャップに苦しむと思います。
例えば、"like" という単語は、ローマ字読みだと「リケ」ですが、実際の発音は「ライク」です。
「ローマ字読み」と「実際のスペル・発音」は、たまに一致する場合もありますが、基本的には「ほぼ別物」くらいに割り切ってしまった方が、楽なように思います。
②については、例えば
I from Toyama. (be動詞が抜けている)
I will busy. (busyを動詞と勘違いして、動詞がない文章になっている)
Are you play tennis? (be動詞と一般動詞がごっちゃになっている)
He play tennis. (3人称単数形のsが抜けている)
などの間違い方をよく見ます。
日本語という言語が自由すぎるあまり、ルールがしっかり決まっている英語が難しく感じる人もいると思います。
ただ逆に、そのルールをしっかり覚えてしまえば、ある程度はできるようになります。
とは言ったものの、なかなかすぐに覚えることは難しいと思います。
そこで生徒さんには、教科書や学校のワーク等に載っている英文をたくさん音読しましょう、とお伝えしています。
というのは、文法や単語を覚えるのももちろん重要ですが、まずは「たくさんの英文に触れる」ことが最重要だと考えているからです。
音読しながら「こういう表現があるんだ」「この文法はこういう風に使うんだ」といったことを記憶にとどめてもらえれば、より理解を深めることができます。
他には、
・過去形の文章を訳す際に、訳が現在形になってしまっている
・疑問文で答えないといけないのに、普通の文で答えてしまっている
といった、問題文の見落とし系の間違いも多いです。
これは、普段の意識の問題だと思っており、「肯定文・否定文・疑問文」「時制」「3単現のs」を普段から意識しながら取り組めば、おのずとミスは減ってきます。
教科書の文章は授業で少し読んで終わり、問題集の文章は( )にあてはまる語だけを考えて終わり、という風に、案外英語の「文章」をしっかりと読んでいない子が多いように感じます。
どれだけ英文に触れたかで、結果は大きく変わってきます。
「単語」だけでなく、「文章」にたくさん触れる癖をつけていきましょう。