夜空にスーッと光の筋が流れると、私たちはそれを「流れ星」と呼びますが、これは本当に星が流れているのでしょうか?
実はこの流れ星の正体は、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒です。このチリが地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、高温になって気化するとき、大気や気化したチリの成分が光を放ちます。
では、このチリはどこから来るかというと、彗星や小惑星から放出されます。
彗星は、夜空に尾を引くことから、「ほうき星」ともいわれ、細長い楕円の軌道を描きながら、太陽の周りを長い年月をかけて回わっています。彗星の核の部分は、「汚れた雪だるま」といわれ、大量の氷やドライアイス、チリなどが混じった状態になっています。太陽の熱により、核から氷やドライアイスなどが気体となって吹き出すときに、チリも吹き出します。そして、太陽に近づくにつれて、吹き出す量は増加していきます。
一方、小惑星はその名が示すように、小さな惑星で、大きさは普通の惑星などに比べると小さいですが、惑星と同様、太陽の周りを回る天体です。小惑星からチリが放出されるのは、何かが小惑星に衝突したときです。天体同士の衝突はそれほど頻繁には起きませんが、小惑星は非常に数が多いので、小さな天体と衝突することがあり、その際に破片が飛び散り、流れ星のもととなるのです。
さて、毎年ほぼ同じ時期に、夜空のある一点から放射状に出現する流星の一群のことを「流星群」といいます。実は今日まで、ふたご座にある放射点から出現する「ふたご座流星群」が見られるようです。
ところで、この流星群のもとになるチリは、彗星が残していったものです。彗星はチリの粒を軌道上に放出していて、チリの粒の集団は、それを放出した彗星の軌道上に密集しています。彗星の軌道と地球の軌道が交差している場合、毎年ほぼ同じ時期に地球がその位置にさしかかり、チリの粒の集団が地球の大気に飛び込んできます。これが流星群の正体です。
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