我々塾講師は、「どのように教えたら、分かりやすいのか」ということを、常に考えないといけません。
日々の授業でも、生徒にうまく伝わった時は嬉しいです。
しかし、残念ながら、うまく伝わらない時もあります。
その時は、分かるまで説明していますが、分かりやすい授業をするのは、難しいことだと日々感じています。
ところで、私の大学時代のゼミの教授は、本当に話が分かりやすい方でした。
特別な話し方をされているわけではなく、事実を説明をされているだけなのに、魔法のように話が頭に入ってきました。
私の友人も、同じ感想を持っていたようです。
その教授の、ある授業の一番はじめに、次のような内容を言われ、それは今でも印象に残っています。
「私の話は分かりやすく聞こえるようですが、実際に自分の頭を使って考える、ということをしないと分かったつもりで終わってしまいます。必ず、各自で分かるまで考えてください。」
いざ授業の課題に取り組んでみると、自分が思っていた以上に、知識が抜けていたことに気付かされました。
俄然やる気も出て、結局そこそこ良い評価で、その授業の単位を取得することができました。
この経験は今でも大事にしています。
授業で
「先生、分かった!」
と言われることがありますが、そこで私は必ず
「必ず日をおいてもう1回、自分で再現できるかどうか確かめてみてね。」
と言います。
「分かった」「分かりやすい」と言われるのは大変うれしいのですが、そこで終わりにしてほしくないのです。
必ず、自分だけの力で、もう1度考えてほしいと思っています。
次の期末テストに向けて是非、「授業でやったことを、自分で再現する癖」をつけていきましょう。