「今でしょ!」で有名な東進ハイスクールの林先生が絶賛されていらっしゃいました「学力の経済学」という本があります。私は、林先生より前に読んでいたんですけどね~(笑)
私がとらせていただいておりますメルマガでちょうどその本の話がありましたので、ご紹介させて頂きます。子供が結果を出すために、私たち親がやるべきことは・・・
ハーバード大学のフライヤー教授の実験です。
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フライヤー教授が実施した実験は、大きく分けると2種類ありました。
ひとつは、ニューヨークやシカゴで行われたもので、教育生産関数でいうところの「アウトプット」、すなわち学力テストや通知表の成績などをよくすることにご褒美を与えるというものです。
「テストでよい点を取ればご褒美をあげます」は、こちらに該当します。
もう一つは、ダラス、ワシントンDC、ヒューストンで行われたもので、教育生産関数における「インプット」、すなわち本を読む、宿題を終える、学校にちゃんと出席する、制服を着るなどのことにご褒美を与えるというものです。
「本を一冊読んだらご褒美をあげます」は、こちらに該当します。
この2種類の実験のうち、子どもたちの学力を上げる効果があったのはどちらでしょうか。
インプットにご褒美を与えると、子どもたちは本を読んだり、宿題をしたりするようになるのでしょうが、必ずしも成績がよくなるとは限りません。
一方、アウトプットにご褒美を与えることは、より直接的に成績をよくすることを目標にしているのですから、直接的には、アウトプットにご褒美を与えるほうがうまくいきそうに思えます。
しかし、結果は逆でした。
学力テストの結果がよくなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです。
とくに、数あるインプットの中でも、本を読むことにご褒美を与えられた子どもたちの学力の上昇は顕著でした。
一方で、アウトプットにご褒美を与えられた子どもたちの学力は、意外にも、まったく改善しませんでした。
どちらの場合も、子どもたちは同じように喜び、ご褒美を獲得しようとやる気を見せたにもかかわらず。
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「学力の経済学」
中室 牧子 著
ディスカヴァーより
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なぜ、結果にご褒美をあげるほうが、学力向上に向いていなかったのか?
ポイントは、「何をすればいいのか?」が分からないことにあるようです。
「結果を出しなさい」「テストでいい点とったらあげる」「通知表次第でご褒美を」
これでは、何をしたらよいのかが分かりません。
しかし、「宿題をしたら」「本を読んだら」「今から1時間、今日の復習で教科書を読みなおしたら」と"具体的に"示すことが大切だったようです。
子供も口には出さなくても、本音はテストで結果を出したいと思っているハズです。そんな時にちょっとした道標を示してあげること、とても大切なようですね。
この本、かなりお勧めです。是非一度、読んでみられて下さい。
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