「いつから塾に通わせたらいいの?」
「中学校に入ってからで大丈夫だよね?」
というようなご相談を受けることがあります。
もちろん答えはひとつではありません。お子さんによって違います。
中学生になったからといって、必ずしも塾に行かなきゃいけない、という訳でもありません。
私の考えるポイントは、特に算数(数学)の場合ですが、
「先生が何を言ってるのかわからない」と思う瞬間が2~3回続いたら、塾が必要な時期に来ているかもしれません。
そのタイミングなら、本人も「ちょっとマズイな…」と感じているので動機づけがしやすいです。
また、その時期を逃すと、授業がわからないという状態に慣れてしまい、ヤル気がなくなっていく可能性が高いです。
一般的には、算数が急に難しくなる小4~小5でそんな瞬間が訪れるお子さんが多いように思います。高学年頃からは親子の会話が少なくなる時期でもあり、その瞬間をキャッチすること自体が、なかなか難しいのですが…(^_^;)
ところで、「中学校に入って、ついていけなくなった」という場合でも、意外とその原因は小学校時代にあったりします。
例えば、中1で最初に学習する単元は「正負の数」です。マイナスの概念は日常生活にもあふれているので、そんなに難しくはないのですが、マイナスを含んだ四則演算の問題で「分数」が登場すると「無理~!」と拒否反応(笑)を起こすお子さんがいます。
また、その次の「文字と式」という単元の中で、単位変換ができずに苦しむお子さんもいます。
数学は、小学校で学んだ知識の上に中1の学習、中1の知識の上に中2の学習、中2の知識の上に中3の学習、そして中学校で学んだ知識の上に高校の学習……というように、積み上げていく教科です。一つひとつ、もれなく積み上げていくことが大切だと考えています。
とは言え、いつでもやり直しは可能です。苦手なことをためこんでしまっても、あきらめることはありません。少し時間はかかりますが、わからない所まで戻ってきちんと基礎から学び直せば、きっと追いつけます!
なるべく早く気づいて対処できると、リカバリが短時間で済み、より良いと思います(^O^)/