子供が、自分から勉強に取り組むようになるにはどうしたらよいのでしょうか?
そのカギは、小学校低学年の勉強にあります。まだ小さいからとのんきに構えていると、後で大変な思いをします。
では、具体的に低学年の時から何をするのかと言えば、たいしたことではありません。勉強を『毎日』するのです。時間は短時間でもいいので、とにかく『毎日』してください。
いずれ、否が応でも勉強しなければならない時が来るから、それまでは毎日のんびりと過ごさせたい、そう考える方もいらっしゃると思います。実際、幼い子供の遊びは、体が丈夫になったり、興味の幅を広げたりするのに欠かせないことであり、大切です。
しかし、『のんびり育てる』というポリシーでやって来られたご家庭が、後々、子供の勉強について悩むケースは、大変多いです。小さい頃、毎日家で勉強することなく、のびのびと遊んで過ごした子供は、勉強する習慣がつきません。毎日遊び、勉強はしない、というのが当たり前になっているからです。今はまだ小さいから、高学年になってから・中学生になったら本腰を入れて、なんて言っているうちに、勉強しないことが習慣化してしまいます。
つまり、子供が自ら勉強するようになるには、勉強しなければならない時が来る前、小学校低学年の頃から、毎日勉強する習慣をつけることが、何よりも大事なことなのです。
まだ小さい低学年の頃から、子供に『時間は短くても、勉強は毎日するもの』と脳に刷り込ませることが、重要なポイントなのです。
そして、子供をそこまで持っていくためには、親の力が必要不可欠です。子供が小学校低学年である間は、親が子供の勉強を見てあげることが基本だと思ってください。『勉強は人から言われてするものではないから、自分でやり始めるのを待とう』という方もいらっしゃいますが、何の働きかけも受けずに、自分から勉強し始める子供はいません。
最近のお母さんたちはとても多忙です。家事はもちろんのこと、外で仕事をしている方もたくさんいらっしゃいます。そのことは重々承知のうえ、子供の下校後、お母さんも家にいるのであれば、何よりも先に、子供の勉強を見てあげてほしいと思います。