先日授業中のこと。生徒さんの一人がうめき叫びだしました。
『あ―――――、もおお―――――、やだ!』
『どうしたの?』
『知春先生の授業、いちいち考えさせるからメンドクサイ!!!!』
この時取り組んでいたのが『英語で心理テスト』(下記内容提示)
心理テストと聞いて面白そーといったん飛びつくのだが、一つ一つそれを選んだ理由・根拠を明らかにしろと言われ、みんなゲンナリ。
これは。なんというか。私の授業を受けるにあたって儀式に近いのですが…。
このようにして彼らは初めて、自分が普段からいかに考えることを避けているかを思い知らされるのです(笑)
辛くて痛くてグサグサ刺さる現実。
近くの席の子たちもポロポロと愚痴便乗大会。
『言葉を慎重に選んだり、小さいことをいちいち考えたり、なんでかって疑問を持ったり…そんなことしなくっても生きていけるじゃん。デジタルが全部整えてくれるんだから考えなくても大丈夫だよ。』
そこでこんな言葉を紹介しました。
『思考は言葉になる
言葉は行動になる
行動は習慣になる
習慣は性格になる
そしてその性格が運命をつくる』
Covid 19、デジタル技術の発達、気候変動…時代が大きく揺れ動いています。そんな中でも自らの考えをもって人生をデザインしていく力がなければ置いてけぼりを食らうでしょう。
『思考格差』がすべての格差を生む時代はそう遠くないかもしれません。
心理テスト内容:
あなたはサル、トラ、羊、馬、牛と旅に出ます。長い旅の中で順番に動物たちにさよならを言うならばどの動物から捨てていきますか?それはなぜですか?