先日の晴天下、海で一日中泳いでいたら、すっかり日に焼けて、最近では皮がポロポロ、むけ始めました。では、なぜ太陽光を浴び続けると、肌が黒くなり皮がむけるのでしょう?
皮膚の中には、太陽光をさえぎってサングラスのような役目をする、黒色の粒があります。これをメラニン色素といいます。日に当たると、このメラニン色素が増えるため、肌が黒くなります。
もともと太陽の光には、体に良い成分と悪い成分が含まれています。このうち紫外線には、体に悪いものもあるので、この紫外線が体に入りすぎないように、メラニン色素が紫外線を吸収するのです。このメラニン色素は、強い太陽の光に当たると増え、光が弱いと減少します。
つまり、太陽光を浴び続けると肌が黒くなるのは、紫外線が大量に体に当たり、体の表面のメラニン色素がたくさん増えたからなのです。
しかし、皮がむけるのは、皮膚の色が黒くなることとは関係がありません。皮がむけるのは、太陽の熱が体に当たり、皮膚を乾燥させてしまうからです。こうなると、皮膚の中の細胞が死んでしまうため、皮がはがれてくるというわけです。これはやけどをしたときと同じ状態ですから、体はあまり焼きすぎないほうが、健康にはいいようです。
ところで、皮がむけてくると、ついつい自分ではがしたくなりますが、これは皮膚に負担をかけるため、よくないようです。自然にはがれるのを待ちましょう。