正負の数の加法(足し算)を教える際に、「綱引き」をイメージさせる、という方法があります。
例えば
①(+3)+(-5)=
②(-4)+(-2)=
という2つの問題を考えます。
そもそも綱引きというのは、チームが2つ必要です。
そこで、「+チーム」と「-チーム」の2つのチームを考えます。
①(+3)+(-5)=
この計算では、
+3 → +チームが3人
-5 → -チームが5人
と言い換えます。
実際に、綱引きをしてみます。
ー +
△△△△△ ―――――― 〇〇〇
普通に考えれば、-チームが勝ちます。(+チームが全員マッチョ、とかは無しですよ)
さらに言うと、2人分の力の差をつけて勝ちます。
つまり、「-チーム」が「2人分」勝つので、答えはー2です。
②(-4)+(-2)=
この計算では、
-4 → -チームが4人
-2 → -チームが2人
となります。つまり、-チームは6人いることになります。
片方のチームしかいませんが、それでも綱引きをしてみます。
ー +
△△△△ △△ ――――――
+チームには人がいないので、当然-チームが勝ちます。
「-チーム」が「6人分」の差をつけて勝つので、答えは-6です。
この方法は、( )がない計算にも応用できて、例えば
③ 4-7+8-3=
という計算があったとします。
ただし、いきなり綱引きをする前に、「たす・ひくの前で区切る」という作業が必要になります。
4 / -7 / +8 / -3 =
あとは、先程のようにチームに分かれてもらいます。
+チームは、4と8で12人
-チームは、7と3で10人
となります。
よって、「+チーム」が「2人分」勝つので、答えは+2です。
正負の数の計算に苦手意識がある方は、是非この方法を試してみてください。