何をやるにしても自信がない・・。
新しいことに挑戦するなんてもってのほか・・。
こんな人に足りないのは「何かをやり遂げた経験」だそうです。
逆に、何かをやり遂げて、「やれる!」という達成感・自己効力感を味わったことのある人は、「できるスパイラル」に入っていけるそうです。
子供の教育でも、この達成感・自己効力感を重視すると、良い結果になっていくことが多いように感じます。
例えば、漢字が苦手な子供。テストではいつも50点以下。そんな子供を、漢字が得意の子供に変えるには、とにかくまずは「100点を取らせる」こと。学年を思い切り遡っても構いませんので、とことん100点を取らせることに注力します。仮に一番簡単なテストでも100点をとれなかったとします。そうすれば、そのテストを繰り返し復習して100点を取らせること。そして何度も何度も100点をとれるテストを繰り返すのです。
すると「練習して、100点をとった」という達成感と「練習したら、100点を取ることが出来る」という自己効力感を、徹底的に植え付けることが出来ます。
勉強だけではなく、普段の生活でも同じです。もっと早く寝かせたいと思って、いつもの1時間前に寝かせようと思ってもダメです。出来なくて、「無理だ・・」と諦めてしまいます。でも、5分だけ早く寝かせようとできる範囲にハードルを下げるのです。そして出来たことを認めて褒めるのです。徐々に早くしていくことが成功の秘訣です。
これは「成功体験の積み重ね」です。大人の考えからすると、「成功体験」というのはとても大きな目標を達成した・・などと考えがちですが、そうではありません。ちょっとした事の積み重ね。これもまぎれもなく「成功体験」です。積み重ねていくことで、子供自身に、「達成感・自己効力感」が芽生えていくのです。