マジョリカ実験学校の畑に、春がやってきました。バラが咲き、ヤマトナデシコが風にそよいでいます。
植木鉢に植えたキャベツもはも大きくなり、ぽつぽつと穴が開き始めました。
畑に行った3年生は、周囲の花を見た後で、キャベツに目を留めました。
「穴が開いている。」「虫がいるかもしれない。」というのです。
「だって?」と理由を聞きました。
「黄色い葉には穴が開いてない。おいしくないから。」「虫は味が分かるかなあ?」「色分かるんじゃない?」などと言っているうちに、
「アッ、ここにアオムシがいた。」
「キャッ、跳んでくる!」
「跳ばないよ、足ないもん。」
「足、ないの?」というので、
「本当に足、ないかなあ。」とまた、同じ言葉を返しました。
他の子は、
「チョウになる。」と喜ぶので
「本当にチョウになる?」と切り返しました。
「たぶん。」「育ててみればわかるんじゃない?」
ということで、次回はモンシロチョウになるであろうアオムシの体を観察することになりました。
足や目、口の様子を観察するのです。
何気ない会話から、子どもの学びは始まります。それが、本物の「生きて働く力」なります。
その力を育てるのが、マジョリカ実験学校です。