先週水曜日の6年生の授業は、「心臓のつくりと働き」を結び付けるものでした。
これまでに、自分の食道や胃、腸の位置や動きを聴診器や「体感」で調べてきました。
心臓は、腸で吸収された養分を体の隅々に送る血液を押し出すために必要な臓器として取り上げています。
教科書では、循環器系から入るようですが、子どもにとって分かりやすいのは、見える食物の変化です。
私は、30年近く前から、食物の消化から循環器へ、そして、肺と心臓のつながりから、酸素、二酸化炭素の運搬を行う血液の働きへと進めてきました。...
子どもが見出す問題が連続する自然な流れです。
前置きが長くなりましたが、水曜日は、いよいよ造りの確認です。
多量の血液を体の隅々まで送り出すためには?
1日10万回鼓動し、死ぬまで動き続けて休まないためには?
どんな造りになっているか予想しました。
・血管がたくさんあって、養分をいっぱい心臓に送っている。
・筋肉がしっかりしている。分厚い、大きいはず。
それから、ブタの心臓を一人1個ずつ観察します。
まずは外観から。食品なので、中の血は抜かれ細菌検査のため、切り開かれています。切り口を合わせると、元の形に戻ります。写真を撮るのを忘れていたので、ここにはアップできませんでした。もったいないことをしました。
結局、観察後、一部を切り取り、シメジと枝豆とハツのオイスターソース炒めを作って味見をしました。
硬いレバーのような味です。臭みを取るのににんにくをたっぷり使ったのですが、しょうがでもいいようです。
子どもたちには、好評でした。痛めすぎると硬くなるので、ころあいが、難しいです。
なんだか「マジョリカ料理学校」になったね、と子どもたちと笑い合いました。
人間は、何でも食べていること、見た目で食物の味を決めつけないことなども学べたようです。