ズバリ、簡易モーター作りです。
子どもたちから小学校での話を聞くと、簡易モーターを作っていない子どももいましたが、モーターは作ったけど、セットの中のもので組み立てたそうです。そのため、なんで回るのかという基本原理をよく理解していないと、口々に訴えました。
そこで、最も簡単な1極の簡易モーターを作りました。
ゼムクリップ、乾電池ホルダー、乾電池、磁石、そしてエナメル線。これが材料です。
「単純なことほど難しい」と、いろいろな名人が語っておられますが、まさにその通りです。
エナメル線を巻く、エナメルを削り取る、コイルのバランスをとる、など単純な作業に、
「あ~もう嫌だ!」
とイライラした子どもたちでした。しかし、3時間目までには、全員のモーターが回りました。
「スッキリ!」
このスッキリ感は、努力した人にしか味わえない感覚です。
そしてこれが次の追究意欲につながっていくのです。
イライラしても、腹が立っても、
あきらめないで工夫し続ける脳の働きができるようになったことが、5年生の学習のまとめにふさわしいのです。