マジョリカ実験学校で昨日行った授業を報告します。
電気と熱の関係を調べる単元で、電熱線と導線の違いをまず知ることにしました。
電熱線に電流を流すと発熱する事実を、発泡スチロールを溶かして切って確かめました。
次に、3年生から学習してきた電流の強さと働き(エネルギーの強さと物の変化)の関係的な見方を、導線の発熱でも当てはまるかを確かめました。電源装置で、電流の強さを変えて、発泡スチロールが溶けきるまでの時間を比較しました。
今までの、見方考え方が、電流の強さと発熱量にも当てはまることが分かります。
すると、子どもたちは「エナメル線とニクロム線は、何が違うのか」という疑問をもちました。
まずは、電気の通りやすさと発熱量が関係しているのではないかという、あいまいな見通しをもつ段階で実験に入りました。ここはあいまいなままでいいのです。6年生が学校の授業で本来もってきているはずの物質観を、全くと言っていいほど持っていないのですから。
実験装置は、子どもたちだけで用意し、組み立てます。子ども同士で確認作業をしています。
次にデータを取りました。そしてデータの取り方を比較し、記録として残さなければならない必要な情報は何かを検討しました。
さらに、そのデータから考察文を書いてみました。それをまた、互いに比較し、事実と意見(論)の表記の違いや、考察は、事実解説であることを確認しました。
最後の結論は、事実ではありません。論 ですから、一般化した表現を使います。
そして、最も重要な学習、物による電流と発熱の違いをつないで表現する新しい認識を整理するための、文を作る学習です。子どもたちは、目の前の事実なら、整然と書けるようになりました。しかし、関係性を表現する力はまだまだです。6年生の3月授業は、その力を伸ばすことが狙いになります。
MJS.でしかできない自慢の授業です。
エナメル線は強く電流が流れる。つまり電気を通しやすい。
肉を無線は電気を通しにくいことが分かりました。