4年生の体のつくり「関節」の学習で、装着モデルを使ったり、自分や仲間の体を動かしたりしました。そして、筋肉の伸び縮みによって、腕が動くことを確かめました。しかし、子どもたちはすっきりしません。やはり、骨格模型のように、本物、あるいは本物に近い模型を見て触れないと、筋肉のイメージはゴムのような単純なものに収まってしまいます。
そこで、子どもたちの生活にあるもっとも身近な関節(骨と筋肉)として、ニワトリの骨付きもものから揚げを用意しました。火を通してありますが、観察しやすい大きさです。何より、日ごろから食べている食物ですから、「気持ち悪い」なんて言う子はいません。
皮を取ると、何個もの筋肉が重なっている様子が分かります。それを取ると、腱とじん帯が出てきます。すでに模型でじん帯の様子を観察していましたが、その強さは知りません。骨をもって力いっぱい引っ張っても、骨は離れません。ぐりぐり回しても、骨同士のは、くっついたままです。その強さに、みんな驚きました。
なんと生き物の体は丈夫にできているのでしょう。
最近は、DVDやネットの資料で済ませがちな内容ですが、やはり、実験観察をすることで、感動したり、身の回りのものを見直したりして、確かな学力がつくのです。