以前より何回か2020年に学校の教科書が変わることについてこのブログで書かせてもらっています。
正式には来年2020年からですが、実際には「移行措置」と言って、来年変更する内容の一部が今年から学校での授業に導入されます。
今回、教科書が変わる理由についてはこれまで書かせてもらったように、これまでの「知識を蓄える」教育から「考える力をつける」教育へ方針を改めるためです。
そうとはいっても、「具体的に何がどう変わるの?」という疑問は当然お持ちだと思います。
今回は「ズバリ予想!テストの問題はこう変わる!」と、学研CAIスクール富山本部校が大胆に予想したいと思います。
<問題>
あるケーキ屋さんが直径45cmのいちごケーキの注文を受けた。既存のいちごケーキと利益率を同じとして、いくらで販売すればよいか、あなたの考えを根拠を明示して書け。ただし条件は以下の通りとし、販売価格は消費税込みとする。
- このお店で売っている3号のケーキ(直径9㎝、高さ5cm)は消費税込みで2160円である。
- この3号ケーキのスポンジの原価は200円である。
- この3号ケーキの生クリームの原価は300円である。
- この3号ケーキのイチゴの原価は300円である。
- 特注ケーキの直径と高さの比は3号ケーキと同じである。
- 特注ケーキの生クリームの厚さは3号ケーキの生クリームの厚さと同じである。
- 特注ケーキと3号ケーキの表面積あたりのイチゴの数は同じである。
- イチゴはケーキ表面だけに飾るものとする(スポンジの間には挟まない)。
- 箱代は無視するものとする。
多少極端な例を挙げてみました。しかし今回の教科書改訂のコンセプトが「生きる力」となっていることを考えると、あながち極端な例とは言えないと思います。
この問題を解くうえで、実はいろいろな知識が要求されます。
- 立体の相似比に関する知識(中3)
- 面積の相似比に関する知識(中3)
- 単位量当たりの大きさに関する知識(小5)
- 売値の構成に関する知識(小4)
いままでの学校教育では考えるための知識を先に身につけさせ、そのあとに考えさせるという順番をとってきました。
2020年からは、この問題のように、これらの知識を基にして「自分で考える」という勉強の仕方に変わることになります。
言い方を変えれば、まずテーマ(今回ではケーキの売値をいくらにすればよいか)が与えられ、そのテーマについて考えるための知識をそれぞれ学ぶ、という順番になります。これまでとは逆の順番になるわけです。
このような勉強の仕方を「アクティブラーニング」と呼びます。そしてこの勉強の仕方が、2020年以降の学校での勉強の仕方の基本となっていきます(このアクティブラーニングについてはすでにいくつかの学校で実験的に導入がされています)。
ここで一つの問題が発生します。生徒が「考える」ためには「あること」が必要となるのですが、この点についてあまり議論がされていない、ということです。
いくら相似比や単位量当たりの大きさの問題が解けていても、その「あること」が身についていなければ考えることはできません。そしてこの「あること」の重要性については、ほとんど語られていないというのが現状です。
学研CAIスクール富山本部校は、開校した10年前から「学校教育がいずれこのように変わる」ということを予想し、10年かけてその準備を整えてきました。その結果、この「あること」の重要性に気付き、今はこれを徹底して身に着けさせる学習指導を行っています。
この結果として、いつ教科書が変わっても全く問題ない体制が整いました。それ以上に、現時点でも学研CAIスクールの指導に対して78%の保護者から「満足した」という回答を得られています。
教科書が変わる理由については、以下で詳しく説明させてもらっていますので、ぜひご覧ください(学研CAIスクール富山本部校の代表が解説しています)。
https://jyukuerabi.com/column/3602
お子さんに「考える力」を身につけさせたいとお思いの保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ学研CAIスクール富山本部校まで気軽にお問い合わせください。
https://jyukuerabi.com/request/48←資料のご請求はこちらをクリックしてください。
3月17日に富山駅北の環水公園にある「サンフォルテ」で開催される「行列のできる!?教育相談所」に学研CAIスクール富山本部校の山下先生が相談員として参加します。
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