鉛筆とシャーペン、どっちがいいんでしょうか。
このコラムをご覧の方が子供の時からの
長年の論争ですね。
いいか悪いかは別にして、今回は
鉛筆とシャーペンのメリットとデメリットを
お伝えします。
まずシャーペンですが、メリットはなによりも
線の太さが一定である、これにつきます。
削る必要もありません。
替え芯を用意すればシャーペン自身は
少ない本数で済むので、筆箱がかさばりません。
またさまざまな形状のものがあるので、
手になじみやすいものを選ぶことができます。
逆にシャーペンのデメリットです。
まず「詰まる」です。
最近は少なくなりましたが、
それでも詰まるものは詰まります。
落として先端のパイプが変形して
芯が出てこなくなったというトラブルもありますね。
そして個人的に感じるシャーペンの最大のデメリットはこれです。
遊び道具になる
中学校の授業中にシャーペンを頻繁に分解している生徒の成績は
ほぼ全員下位クラスです。
そりゃ授業を聞いていないんですから、
当たり前ですよね。
心理学的には、シャーペンの分解に没頭することで
先生の声を遮っているわけです。
すなわち嫌なこと(授業)からの逃避を
しているわけです。
つづいて鉛筆のメリットです。
当たり前ですが、芯が詰まりません。
軽いので、本数が多くても重くなりません。
書いているときの手にかかる負担も少なくなります。
削るという作業がちょっとした息抜きになります。
これはシャーペンの逆になりますが、
分解ができない、というものがあります
では鉛筆のデメリットです。
なんといっても芯が折れます。
安い鉛筆ほど折れます。
中には最初から中で折れていて、
削ったとたん先端がポロっと落ちる
ひどいものもあります。
書いている途中で先端がどんどん丸くなります。
したがって都度削る必要があります。
ある程度の本数が必要ですので、
どうしてもかさばります。
ということで、シャーペンも鉛筆も、
一長一短ということがわかります。
これを踏まえたうえで考えるなら、
正しい勉強の仕方が身についている生徒は
どちらでも構わない、と言えます。
逆に勉強の仕方が身についていない生徒は
シャーペンだと遊び道具になってしまい
かえって勉強に集中することを阻害するものになってしまうため、
鉛筆のほうが良いと思います。
授業をきちんと聞いているかどうかは、
通知表の「主体的な学び」で分かります。
C評価の生徒は授業を聞いていません。
(なお昨年までの「関心・意欲・態度」は
今年から「主体的な学び」に変わります。)
ちなみに、ですが、
学研CAIスクール富山本部校では
シャーペンは全面的に禁止です。
理由は入試対策です。
芯詰まりの可能性がゼロでない以上、
シャーペンは好ましいとは言えません。
入試においては、芯折れして何回もノックして
芯が出てくるのを待つ暇はないのです。
鉛筆も芯折れがありますが、
鉛筆はふつう何本も準備しますので、
折れたらすぐ新しい鉛筆に
持ち替えて問題に取り組むことができます。
鉛筆だとタイムラグはほぼゼロです。
試験の時だけ鉛筆にすればいい、という考えは
学研CAIスクール富山本部校では通用しません。
普段シャーペンを使っている生徒が
テストのときだけ鉛筆にすると
慣れていないので落ち着かないのです。
これもテストに悪影響を及ぼす因子です。
それには普段から鉛筆を使うことに慣れてもらうしか
解決方法はありません。
鉛筆がいいのか、シャープペンでいいのか、
ぜひ参考になさってください。