富山市内ではこれからが秋本番という中、木枯らしよりも早く、大学合格第1号の知らせが学研CAIスクール富山本部校に届きました。
我々も保護者も驚きを隠しきれません。
正直に申し上げて、この合格した生徒は普通科でも探求科でもなく、いわゆる実業科といわれる学科で勉強していた生徒です。しかしながら合格した大学は隣の県にある、極めて就職率が高い、全国からも注目度の高い私立の理系の大学です。
一般的には、保護者の方から「合格しましたので」という報告があり、この時点で無事退会になるところですが、今回合格の一報を伝えにスクールにお越しになったお母さんから出たのは「3月までよろしくお願いします」という言葉です。
まさにこの一言が学研CAIスクール富山本部校の指導方針の本質を現しています。
この生徒は、実業科から工学部への進学にあたり、学校で学ばない「数3・数C」が大学での学習・研究に必要であるということに自ら気づき、これらを3月までに身に着けたいということで、合格が決まったにもかかわらず3月まで学研CAIスクールで勉強を続けたい、と親に話したそうです。
学研CAIスクール富山本部校は点数アップや合格のみを目標としている学習塾ではありません。
たとえ大学であっても「進学した先でどんなことを勉強するか、そのためにはどの程度の基礎学力と、どの程度の勉強の仕方が必要か」ということを考えて学習指導をしている学習塾です。
この生徒はこの考え方がいかに大切であるかを、高校での学習を通して見事に身に着けたわけです。そして保護者の方も私どもの考え方の大切さに深く理解を示してくださったわけです。
この生徒が大学でも十分研究に耐えうるだけの勉強の仕方を身に着けたことは言うまでもありません。普通科卒の生徒と正面から勝負しても何の問題もないでしょう。むしろ、それ以上の活躍をすることは想像に難くありません。
では、この生徒がどうして高校でこれだけ勉強の仕方が身についたのでしょうか。
それはこの生徒が中学生の時に、高校ではどのような勉強をするのかを教え、それまでにはどのような勉強の仕方と基礎学力を身につけなければいけないか説明し、それらを身に着けさせる学習をしていたからにすぎません。繰り返すようですが、我々は合格させるためだけの勉強はさせていないのです。
高校に入学するためだけの勉強、すなわち合格のための勉強をしていれば、おそらく今回のような結果にはつながらなかったでしょう。
この合格の一報と保護者の方からのお願いは、私ども学研CAIスクール富山本部校の勉強に対する考え方と指導方針をはっきりと示す好例になったと思っています。