先日スクールにいらっしゃった小学生の保護者の方から、このようなご質問をいただきました。
その方は来年から学校の教育が大幅に変わるということはネットやニュースを通してご存じでしたが、何がどう変わるのか、どうして変わるのかが良く分からない、ということでした。
結論から言えば、これまでの勉強の仕方とは全く異なるアプローチが要求されます。
「どれだけ知っているか」ではなく「どれだけ考えられるか」ということが強く要求される勉強になります。
具体的にこれまでの勉強の仕方から例を挙げてみましょう。
【問】 集気びんに集めた気体が水素であることを調べるためにはどうすればよいか。
【答】 空気中でマッチの炎を近づけポンっと音がして燃えるかどうかを確かめる。
生徒は「水素=ポンっと音を出して燃える」という言葉(記述の仕方)を使えば正解(得点)になるということを学びます。すなわち「点数を取るための答え」を覚える勉強をします。これがこれまでの勉強の仕方です。しかしこれでは点数は取るためには水素という気体の特性やなぜポンっという音がするか、という本質的なことを理解しなくてもよい、ということになってしまいます。
これが2020年からはこのようになります。
【問】 集気びんに集めた水素にマッチの炎を近づけるとポンっと音とともに燃えた。その理由を答えよ。
この問題を解くためには水素とはどのような特性を持っているか、燃焼とはどのようなものか、音がするというのはどういうことか、という物事の本質を理解しなければならなくなります。これまでのように「水素=ポンっと音を出して燃える」というのを覚えればよい、という勉強では歯が立たなくなります。
【答】水素は非常に燃えやすく、瞬間的に小さな爆発のような燃焼をしたため。
おそらくこのような回答が必要となるでしょう。
ここで大事なのは「考える」とはどういうことか、ということです。
考えるためには情報が必要です(当然その中は知識も含められます)。そしてその情報を自分なりに「まとめる・整理する」必要があります。人は、その整理した情報を基にして考える、というプロセスをとります。
したがって2020年からの勉強で必要になるのは、「情報を探す」ということと、「探した情報を自分なりにまとめる・整理する」ということです。問題の解き方はその次になります。
学習塾の指導もいずれ間違いなくそのようになります。理由は単純です。入試が「考える力」を試す内容になるからです(すでに早稲田大学の政経学部が論理的思考力を試すために数学を入試科目に導入すると発表しています)。
学研CAIスクール富山本部校は、学校教育がこうなることをすでに予想し、10年前から「考える力」を身に着けさせる学習指導を行ってきました。言い換えれば10年前から来年の教科書の変更の準備をしてきたわけです。
大切なお子さんに「考える力を身につけさせたい」とお考えの保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ私ども学研CAIスクール富山本部校にお任せください。他の学習塾も勉強に訪れる10年間鍛え上げられたその仕組みに、きっと驚かれることと思います。