よく聞かれるんですね。「山下さんの学習塾ってどんな塾ですか?」って。
私はいつもこう答えています。「教育塾ですよ」って。
ほぼ全員の方が「え?」という顔をして、「教育塾ってなんですか?」と聞き返してきます。それはそうですよね。そんなジャンルの学習塾って、たぶん全国レベルで探してもウチくらいですから。
今の世の中、完全に「教育=進学」になっていますよね。東大に行ったら教育として大成功みたいな。週刊誌なんて未だに「東大合格者の多い高校」なんて特集していますからね(それも大衆誌だけじゃなくてちゃんとしたビジネス誌が、ですよ)。やっぱり売れるんでしょうねえ。まさに「教育=進学」ですよ。
じゃあ会社で仕事ができる人って、みんな一流大学出ているばっかりですかというと、そうじゃないですよね。
私は「教育って社会のためにある」って考えているんです。もうちょっと言えば「社会に役立つ人間を育てるのが教育の目的」ですね。ですから点数や合格は大事ですけど『もっと大事なこと』があるんじゃないかって思うんです。
その「もっと大事なこと」っていうのが「考える力」だと考えているんです。
仕事ができるできないの一番の差って「どれだけ深く考えられるか」だと思うんです。これは学歴に関係ないですね。高卒でも素晴らしい方々を何人も見ていますし。私自身もともと会社員でしたので、余計にそう思います。
じゃあ「考える力」ってどうやって身に着けるのか、ということですが、これって問題の解き方じゃないんですね。会社の仕事ってパズルじゃないんですから。
教育=進学だと「考える力=問題の解き方」になってしまいますよね。そんなの社会じゃ全然役に立たない。ケーススタディが役立つ仕事、は近い将来AIがすべてやってくれますよ。
考える力を身に着けるには、前提があるんですよ。「正しく調べる」ということと「正しく整理する」ということです。これらができているから「考える」ことができるんです。
だからウチではこれら「正しく調べる」と「正しく整理する」ということを徹底的にやっているんです。
学校でも仕事場でも、これからもっともっとパソコンやタブレットが導入されるのは間違いないです。導入されれば導入されるほど、「調べて・まとめて・考える」ことができる人とできない人で、大きな差がつくと思うんです。