世の中不思議なことはたくさんありますが、テストの点数ほど不思議なものもそうないと思います。
いきなりですが、ちょっとお尋ねします。
テストの点数ってなんだと思いますか?
もし分からなくても心配しないでください。ほとんど全員の方が正しく答えられないので、安心してもらって結構です。
けど、ちょっと待ってください。
点数が何かよく分からないのに、点数を求めるって、なんだか変じゃありませんか?
確かに点数は高ければ高いほどうれしいものです。けど、それが何か分からないのに点数を求めている、というのが世の中の多くの生徒と保護者の実態です。
テストを受けるのが生徒なら、テストをするのは学校の先生ですよね?
では学校の先生はテストの点数を、どう見ているのでしょうか?
誤解を恐れずにものすごく荒っぽく言えば「点数が意味するものが大事で、点数そのものなんてどうでもいい」ということになります。
はい。私もそう思います。
実際に保護者の皆さまや子供たちには全く同じことを言っています。
多分そんなことを言っている塾なんて、日本広しと言っても私どものスクールくらいでしょう。
では、学校の先生はテストの点数をどう見ているのかといえば、「どれだけ理解しているのか」の指標として捉えているんですね。
学校の先生が重要視しているのは「生徒がどれだけ教科書の内容を理解しているか」です。それを判断しやすく数値化する手段としてテストがあり、その結果として点数が出てきます。
ですから「点数そのものなんか意味がなく、大事なのはどれだけ理解しているか」ということになります。
学研CAIスクール富山本部校ではこれをもう少し分かりやすく保護者に伝えています。
「テストの点数の後ろにパーセントをつけてください。それがあなたのそのテスト範囲の理解の割合です。」と伝えています。
テストといえば、入試も立派なテストです。
入試で合格するには点数が必要です。そのために勉強している人も多いと思います。
受験生というのは入試を受ける側ですので、その逆には入試を施す側が存在します。高校入試であれば高校の先生です。
高校の先生は入試の点数をどう見ているのでしょうか?
「点数そのものなんかはどうでもいい」というのは同じです。
高校の先生が見ているのは、その数字が物語るものです。
ではその数字は何を物語るのでしょうか?
「こいつは、はたしてウチの高校の授業についていくだけの基礎学力を持っているのか?」
これが入試の目的です。入るためのテストではありません。そんなのは受験生が勝手に思い込んでいるまぼろしでしかありません。
入試の点数はその生徒が持っている基礎学力(=中学校の教科書の内容の理解度)を数値化したものです。
学研CAIスクール富山本部校のテスト勉強や受験勉強はここから始まります。
すべては「正しく理解するための勉強」です。点数を取るだけの勉強ではありません。点数を取らせるためだけの学習指導はしていません。「そんなものどうでもいい」からです。
入試における点数が何を物語るかを十分考えないまま受験すると、合格するための勉強になります。
これまたおかしい話です。
そもそものお話ですが、「勉強をさせてください」というお願いの手紙(これがいわゆる「願書」ですね)を出してまで高校に進学するわけですから、入学したらアホほど勉強する世界が待っているわけです。
合格が目標ではないんですね。そんなの単なる最初のチェックポイントでしかないんです。チェックポイントをゴールにしてレースに出る選手なんていないですよね。
そうです。入試における点数が何を物語るかを正しく理解すれば、合格をゴールに置いた受験勉強なんて意味がないということに気づくはずです。
高校でちゃんと授業が理解できてついていけなければ、入学した意味はありません。
学研CAIスクール富山本部校が他の多くの学習塾と決定的に違うのは、この点です。
「点数が何かをちゃんと考えることから子供たちの勉強を始める」ということです。
勉強を教育と考えると、やっぱりこうなるんですよ。教育は進学ではありませんからね。