今月末から8月上旬に期末テストが行われます。
生徒は追い込みの時期に差し掛かっていますが、勝負はこの時点でついています。
負ける生徒にははっきりした傾向があります。
テストの1週間前の時点で、ほとんど学校の課題(ワーク)に手を付けていない生徒です。
当スクールにご相談にいらっしゃる方のほぼ100%がこのケースです。
手を付け始めて最初のころはまじめに取り組みますが、じきに提出期限に間に合わないことに気づき、テストのための取り組みから「提出するための取り組み」に目的が変わっていきます。
この時点で負けは確定です。
問題は本人にその意識がないため「勉強している」という錯覚に陥っているということです。
お子さんから「やったのに点数が取れなかった」という言葉が出てきたら要注意です。まず間違いなく錯覚に陥っていますね。
これでは当然ですがテストに勝つことはできません。
私は会社員時代は部下に「段取り9割」と伝えてきました。特にプロジェクトは、コンセプトと段取りでほぼ結果が決まります。
子供たちにおけるテストは、会社におけるプロジェクトと同じです。
何に目的を置いて、それを実現させるためにどのように対策をとるのか。
これを5W1Hで考えさせ、実際に取り組ませ、毎週その結果を考察して、次の週にやることの見直しを行う。これを繰り返す。
お分かりの方はお分かりと思います。いわゆる「PDCA」です。
テストに勝つためには、このための段取りが必要です。
今回のテストでいうならば、学研CAIスクール富山本部校では、7月に入ると同時にこの段取りを始めています。すでに取り組み始めてから3週間が経ったことになります。
ほとんどの生徒は、今の時点で、すでにワークをやり終えています。残っているとしてもごくわずかです。
どうして学習塾がそんなところまでやるのか、よく聞かれます。
答えはいつも同じです。
「私たちは学習塾ではなく、教育塾ですから。」
勉強というのは進学や点数のためではなく、子供たちが社会人となったときのために施されるものです。
仕事をするうえで段取りは欠かすことができず、どれだけ正しく段取りをするかで結果は決まる。
私たちはこのことをテストへの段取りを通して、子供たちに身に着けてもらっているわけです。