確かに数字だけを見ると新型コロナの感染者数は増えているようです。
ですが、元エンジニアとして、数字を扱っていたものとして、検査条件や検査対象など同じ条件で比較していないにも関わらず、単純に感染者数だけで3ー5月と今を比較するのは、統計学的にいかがなものかと思います。
これは感染者数を否定するものでも、感染予防を否定するものでは決してなく、正しい対応をする上で最も大事な「正しく恐れる」ための大きな妨げになっていると言わざるを得ません。
感染を徹底的に恐れるのであれば、感染が収まるまで一歩も外に出ないのが理想でしょう。
その一方で、過度の恐れは経済の停滞に直結しますから、その結果、ご家庭の収入は下がり、今の生活水準の維持は難しくなります。
どうすればいいのでしょうか。
実は、各々が正しい情報を得て、正しく判断して、正しく行動すればいいだけのことなんです。
これを寺田虎彦は「正しく恐れる」と言っています。
「必要以下に恐れないことや、必要以上に恐れることは簡単だが、正しく恐れるというのは難しい」というのがこの言葉の元です。
結局、勉強というには、何も何点取れるのかとか、どこの大学に進学したのか、ということではなく、このような答えがない問題に対して、その時点で取り得る正しい情報を得て、正しく判断して、「最適な行動を取る」ために行うものなんだ、と私は考えるんですね。
そして、この「正しい情報を得る」ことと「正しく判断する」というのを、数学や理科や国語などという教科を通して訓練するのが、勉強の本質ではないか、と考えるんです。
これも今言い出したことではなく、私どもが開校した10年前からずっと言っていることです。
教育は進学のために行うのではなく、社会のために施されるものです。
この考え方こそが学研CAIスクール富山本部校が多くの保護者から支持される一つの理由だと、我々は思っています。