あまり詳しくは書けないのですが、ある行政委員会からの要請に基づき、教員免許の更新をすることになりました。現時点で私の教員免許の有効期限は切れていることから、更新を事実上の条件に「臨時免許状」というものが交付されているためです(臨時免許状は教員免許を持っていない、もしくは有効でない人が学校で正規の授業を行うために交付される免許状です)。
多くの方はご存じではないと思いますが、学習塾は飲食店やコンビニと同じサービス業で、文部科学省管轄ではなく経済産業省管轄のため、教員免許を所持している学習塾の講師の方が教員免許の更新をしたくても、現行の制度上では更新ができません。
先日講習を終え、試験に合格すれば、めでたく免許が更新されます。
受験生と同じで、私もこの短い夏休みは勉強に追われる毎日でした。
更新講習を受けて思ったのですが、あるべき先生像や教室運営など、確かに講師陣が言っていることは、まさに理想論であり、その通りなんです。
しかし「じゃあ、どうやってそれを実現させるの?」ということについては一切触れていないんですね。
私は以前生産技術系のエンジニアとして、理想を実現させること、現状を理想に近づけることを仕事としていたこともあり、このほぼ理想論だけの講座に強い違和感を覚えました。
今、学校の教員に求められているのは、理想論ではないはずです。どうすれば理想論に近づけられるかの仕組みと仕掛けの構築のはずです。
様々な理由から教員免許に有効期間が定められ、更新が必要な制度となりましたが、果たして、この講習がどれだけ更新制を導入した時の目的にかなっているのか、それよりなによりも本当に学校の先生方のためになっているのか、正直疑問に感じます。
大事なのは理想論を並べるだけではなく、具体的にどうするかを分かりやすくきちんと説明することと、それが実現できるように学校側が支援することではないでしょうか。
これはなにも学校側だけではありません。私どもの学習塾においても同じです。
今回の教員免許の更新を通じて、私どものスクールでも理想の学習塾に近づくために、どのような仕組みと仕掛けを設けるか、再度見直しをするよいきっかけになったと思います。