学研CAIスクールでは「これだけ点数が取れるなら○○高校にした方がいいよ」ということは一度も言ったことがありません。
あくまでも本人の行きたい高校を選ばせています。
私どもの生徒の中には、模擬試験で160点以上を連発して商業系や工業系の高校に進む生徒がほぼ毎年現れます。
160点といえば、そこそこの名前の通った普通科の高校に行ける点数です(内申点が良ければ御三家も狙える点数です)。
普通なら「もったいない」という言葉が出てくると思います。
はっきり言います。全然もったいなくありません。
学研CAIスクール富山本部北校が高校の名前にこだわらないのは、ちゃんとした理由があります。
それは「大人のエゴを子供に押し付けない」ということです。
特に学習塾は合格実績を前面に出しがちです。もちろん、それはその学習塾にとって立派な「宣伝」になるからです。
もちろん子供が行きたいところに進んだ結果としてであるならば全く問題ありません。
しかしながら、学習塾側が実績を作るために生徒の意思を無視して名の通った高校に進めさせるということがあれば、それは立派な大人のエゴにしか過ぎません。
集客のために子供たちの進路を巧みに利用しているわけです。あってはならないことですが、現実問題として一部の心無い学習塾で起きています(ですから学研CAIスクールでは一切合格実績を広告にうたわないのです)。
「もったいない」という言葉もまた同様で、大人の価値観で子供たちの受験を見ているに過ぎないわけです。
高校に進んで実際に勉強するのは子供たちです。
子供たちは自ら調べて考えて進学したい高校を選んだわけです。私どもが望んでいるのは、どの学校に進むのかではなく、子供たちが自分で選んだ高校でより高い水準で「自ら調べて、自らまとめて、自ら考える」力を身につけてもらいたい、ということです。
今年入試で165点取って実業系の高校に進学した生徒は、当然ながら今、学年トップです。早くも高校の先生からは某有名国立大学への推薦の話が出ているそうです。
「教育は進学や点数のためではなく、社会のために施されるものである」という当たり前のことを考えると、子供たちが進学したい先を尊重することもこれまた当たり前のことだと、学研CAIスクール富山本部校は考えます。