中学校では2年生に行われる「14歳の挑戦」の前段階として、中1のときにさまざまの方面の仕事について学ぶことをしています。
先日、ある公立の中学校からの依頼をうけて、1年生に「仕事と勉強について」の講演をしてきました。
中学校側いわく、産業界でエンジニアとして20年以上の職務経験を持ちながら講師として公教育の現場で実際に子供たちを指導している、というのは大変珍しいらしく、仕事のことだけでなく、学校で勉強していることが将来どう仕事に役立つのかを交えて話しをしてほしい、ということでした。
幸い、私どもでは以前より「教育は進学のためではなく、社会のために施されるもの」と言い続けており、我々のスクールでも実際にその考えに基づいて学習指導をしていますので、私の仕事の経験から様々な方面の仕事の魅力をエピソードを交えて話をしつつ、
「正しく仕事をするためには正しく考えること」
「正しく考えるには正しくまとめること」
「正しくまとめるには正しく調べること」
そして「それらは学校の勉強を通して身に着けるもの」ということを伝えてきました。
この講演は2時限通しの100分という、中学生にとってはかなり長い時間の講演だったのですが、普段いやいや授業を受けている生徒が集中力を切らさずに熱心にメモを取っていたのは印象的でした。
翌日、1年生の教室のフロアの掲示板に、大きな文字で「正しく調べて」「正しくまとめて」「正しく考える」と書かれた紙が掲示してあり、そのうえでさらに大きな文字で、講演の中で伝えた「ゴールはその1歩先に置け」と書かれた紙も掲示してありました。
中学校の教員の方からも「1年生だけでなく、全校生徒に聞かせたい内容です」「生徒以上に私がのめりこんで聞いてしまいました」という声をいただいたころから、教員の方々にも生徒を指導するうえで参考となったのではないか、と感じています。
子供たちからは、多くの感想をもらいました。せっかくなので、一人一人にコメントを書いて返そうと思います。