皆さんは「入学試験」という言葉が
俗語であるということを
ご存じでしょうか。
公立高校において
正式名称に「入学試験」と
うたっている都道府県は
一つもありません。
入学試験は正式には
「入学者選抜」といいます。
もちろん富山県の県立高校入試も同じです。
入学試験と選抜では
言葉の主語が違ってきます。
「入学試験」は、
入学するための試験という
意味合いが強くなります。
当然ながら
主語は「受験生」になります。
これに対して選抜は、
選ぶという意味合いが
強くなります。
誰が選ぶかということから考えると
主語は当然「高校側」となります。
ではいわゆる「入試」の目的とは
どういうものなのでしょうか。
学研CAIスクール富山本部校では
保護者にも受験生にも
入試とは
「高校側がその高校の授業に
ついていけるだけの基礎学力と
勉強の仕方を身に着けているかを調べて
入学者を選抜するもの」
と伝えています。
高校での勉強量は
中学の勉強量に比べて
ざっくり9倍あります。
(量で3倍、質で3倍、
かけて9倍ということです)
すなわち、
入学した高校で
きちんと授業についていけるだけの力が
身についていなければ
あっという間に
ドロップアウトします。
学研CAIスクール富山本部校では
受験生にも保護者にも
「合格するためだけの勉強はするな」と
伝えています。
「合格だけでなく、入学した高校で
きちんと勉強についていけるだけの
勉強の仕方を身につけろ」ということを
ずっと言い続けています。
そして、保護者と受験生には
この
「授業についていくだけの基礎学力を
みにつけること」と
「勉強の仕方を身に着けること」こそ
受験勉強の目的であると
常に説いています。
実はタイトルの
「高校の授業についていけるだけの
勉強の仕方が身についていますか?」、
というのは、
3年前に私が理科の講師として
授業をしていた公立中学校で、
当時中3だった生徒に受験勉強の
心構えとして伝えた言葉です。
やはりここでも
「合格のための勉強はするな」と
生徒には伝えました。