イギリスの高等教育専門誌
「Times Higher Education(THE)」が
2022年度の世界の大学のランキングを
発表しました。
それによると
日本の東京大学が36位、
京都大学が61位と
位置づけられています。
アジアに目を移すと、
東大より上の大学がいくつもあり、
16位に中国の北京大学と清華大学、
21位にシンガポール国立大学、
30位に香港大学が
それぞれランクインしています。
もはや東京大学は世界はおろか、
アジアでもトップの大学とは
みなされていない、
ということになります。
ここで大事なのは、
このランキングが
何を尺度にして決められているか、
ということです。
受験戦争を戦ってきた
我々多くの日本人からすれば
大学のランキング=偏差値と
考えがちです。
しかしながら世界的視野からみると
偏差値という概念は
ほぼ日本だけしか
通用しません。
すなわち、世界では
偏差値以外の尺度で
大学のレベルを測っている、
ということです。
ちなみに、この世界大学ランキングでは
Teaching/教育
Research/研究
Citations/論文引用
Industry Income/産業収入
International Outlook/国際性
の各項目を評価の対象として
ランキングを決めています。
「教育は点数や進学のためではなく、
社会のために施すもの」と
学研CAIスクール富山本部校は
開校した2010年から
説き続けています。
エンジニアとして
産業界で20年勤務し、
その間の海外駐在員として
2年間アメリカで現地の方々と
仕事をした経験からみれば、
今後日本が世界を相手に
競争するうえで
本当に大事なのは偏差値ではなく、
「考える力」であり、
東京大学も京都大学も世界的に
その地位を下げているのは
いつまでも偏差値を教育の指標とみなす
日本特有の教育観が根底にある
原因の一つのような
気がしてならないのです。