今週は皆さんお待ちかねの
大セール「ブラックフライデー」が
いろいろなお店で行われます。
ここ数年で急速に広まった言葉ですね。
ブラックといえば、最近の日本では
ブラック校則やブラック企業などで
よく使われることから、
あまり良いイメージを
持たない方が多いようですが、
ブラックには良い意味もあり、
このブラックフライデーは
この良いほうの意味を持ちます。
ところで、なんでブラックフライデーと
いうのでしょうか。
今回はアメリカで駐在していた経験を持つ
学研CAIスクール富山本部校の代表が
これをお伝えしたいと思います。
その前に、アメリカの文化について
少しだけお勉強しましょう。
アメリカでは年に2回、
家族で過ごす大事な祝日があります。
日本でいうところの
お盆と正月のようなものです。
この祝日は、それぞれ
「サンクスギヴィング・デイ(感謝祭)」
「クリスマス」と呼ばれます。
面白いのが、この2つの大事な休日が
1か月しか離れていない、という点です。
クリスマスは
言うまでもなく12月25日で
もう一つの
サンクスギヴィング・デイは
11月の第4木曜日と
決められています。
そうです。
曜日で決められているんですね。
たった1か月しか
離れていないのですが
なにしろ2つの大事な祝日ですので
アメリカ人ははっきりと
この2つの祝日を分けて
お祝いします。
まずはサンクスギヴィング・デイを
家族みんなで祝って、
それからクリスマスの
準備をするわけです。
もちろんクリスマスのほうが
宗教的にも大事な日ですので、
その熱の入れようは
それはすごいものがあって、
こればかりは日本人が
理解するのは難しいと
感じるほどです。
そんなクリスマスですので、
サンクスギヴィング・デイが
終わった瞬間に、
待ってましたとばかりに
アメリカはクリスマス一色になります。
そうです。
クリスマスシーズンの幕開けです。
お店も待っていましたとばかりに
クリスマスセールを始めます。
特にサンクスギヴィング・デイの翌日は
そのクリスマスセールの
初日ということもあり
どのお店も、目玉商品を用意して
朝早くからお店を開店させます。
普段は10時に開店するお店も
この時ばかりは早朝5時から
セールを始めます。
一番鳥(アーリーバード)が
鳴く時間帯からセールを始めるので、
このセールを
「アーリーバード・セール」
と言います。
目玉商品が山積みなのと目白押しなので
人々は大挙してお店に押し寄せ、
大量の商品を買っていきます。
お客さんも待ちに待った
クリスマスシーズンが始まったので
財布のひもは緩む一方です。
当然ながらほとんどのお店で
この日は一年で一番売り上げが
多くなります。
どのお店もこの日ばかりは
黒字になります。
英語で黒字のことを
「ブラック」と言います。
そして、このサンクスギヴィング・デイの
翌日は金曜日(フライデー)です。
もうお分かりですね。
ブラックフライデーとは、
クリスマスシーズンの初日の
どのお店も1年で一番物が売れて
黒字になる金曜日ということから
つけられた言葉なんです。
もし機会があれば、
ぜひアメリカで
このブラックフライデーを
体験してみてください。
あまりの熱狂ぶりに
きっと驚くことと思います。