新型コロナ対策が事実上ウィズコロナになったこともあり
富山県のお隣、長野県白馬村には今シーズンに入って
世界各国から多くの方がスキー・スノーボードを
楽しみにお越しになっています。
私はその白馬にあるHakuba47という
スキー場のスノーボードスクールで、
週末だけインストラクターとして、
主に海外からのお客様に
英語でのレッスンを担当していています。
(これでも日本スノーボード協会の
公認インストラクターなんです)
ここ2シーズンは海外からの観光客が
ほぼゼロでしたので、英語でのレッスンは
ほぼ3年ぶりになるのですが、
ひさびさにやってみて、改めて感じたのは、
やはり日本人への教え方をそのまま英語で伝えても、
海外の方々には通用しない、ということです。
一番の理由は、日本人と外国人の考え方の違いです。
我々が「○○してください」と言うと、
日本人のお客さんはその通りにしようと努力します。
しかしながら外国人のお客さんに同じことを言うと
「分かった」とは言うものの、まったくと言ってよいほど
その通りにはしません。
これは「なぜそれをやらなければいけないのか」を
伝えていないからです。
すなわち、論理的に理解ができないことは
多くの外国人にとっては「やらなくてよいこと」と
捉えられるわけです。
これを英会話でいえば「OK」や「All right」は
日本語で言えば「わかった、わかった」くらいのもので
「I got it.」くらいでようやく「分かりました」に
なります。
この時に役に立つのが、実は数学です。
数学を学ぶ真の目的は計算力をつけることではなく
「論理的思考力」を身に着けることです。
特に中2から本格的に学ぶ「証明」は、
まさにこの数学の本質そのものです。
実際に私が外国人にレッスンをするときには
この論理的思考に気を付けてレッスンを行っています。
英語はコミュニケーションをする上での
言語でしかありません。道具です。
コミュニケーションそのものは
言葉の上手い下手ではなく、
相手とどれだけ意思の疎通ができるかで決まります。
そのためには英語以外の教科で学ぶことが
案外役立つんですね。
そんなこと、どこで身に着けたかですか?
アメリカ駐在時にアメリカ人と仕事をしていたときですかね。
実際に海外で仕事をしてみたら、
これがどれだけ大事なのか、
すごく良くわかりますよ。
英語だけできても、仕事はできないということに。
だから勉強って大事なんです。