いやいや、ひどい寒さです。
とはいえ、予報ほど雪が積もらなくて
少々ホッとしました。
今日は富山駅前で打ち合わせがあったので
公共交通機関を使っての移動です。
停留所で電車を待っていると、
太陽の光が差し込んできました。
空を見ると、鉛色のいかにもな雪雲の中に
ポッカリと穴が開いていて、
そこから太陽が光を差し入れていました。
皆さんも見たことありませんか?
一面雪雲なのに、なぜか一瞬だけ青空が見えること。
これ、実は日本海側の雪雲の特徴なんです。
富山に振る雪の正体は、日本海の海から
蒸発した水、正式には水蒸気です。
この水蒸気を含んだ風が山肌に沿って上昇すると
気温が下がって水蒸気は水滴になり、
さらに凍って雪になります。
空気が上昇するということは、どこかに
下降する空気がないとバランスが取れません。
実はこのポッカリ空いた穴が
空気が下がっている場所なんですね。
この時期の上空の空気は冷たくて乾いているので
下降する空気には水分があまり含まれていません。
そうするとその部分だけ雲ができないのです。
日本海の雪雲が筋状なるのも、この原理です。
水蒸気が上昇しているところは雲になるので
衛星から見ると白く見えます。
そして空気が下降しているところでは
雲ができないので、海の色で黒っぽく見えます。
これらがうまく縦に並ぶので
筋状の雲になるわけです。
いつも何気なく見ている雲ですが、
このようにちょっと理科の視点から見てみると、
もしかしたら何か違って見えるかもしれませんよ。