コロナが明けて、
海外から長野県の白馬へ来る
外国人旅行客は
コロナ前の水準に
戻ってきています。
私は日本スノーボード協会の
公認インストラクターとして
その白馬にある
Hakuba47というスキー場で
主に海外から来たお客に
英語でスノーボードを
教えています。
先日スキー場の立ち止まり
禁止区域に立ち止まっていた
アラブ系スノーボーダーに
「ここは危険なので移動してくれ」
と伝えたところ
「どこにそんな案内があるんだ」
と逆に言い寄られることが
ありました。
危険な区域にいる
スキーヤー、スノーボーダーに
注意を促すのも
我々インストラクターの
重要な役割です。
欧米系とアジア系の人たちは
すぐに理解して移動してくれますが、
アラブ系の人たちは
まずは自分たちを
正当化するところから始まります。
またか、とは思ったのですが、
これで腹が立たなかったのは
アメリカ駐在時に通った大学の
ESLでの経験があるからです。
宿題をやってこない
アラブ人の同級生「達」は
授業の前に
私のやってきた宿題を丸写しして
講師に対しては
いかにも自分たちが
やってきたかのように
堂々と振る舞います。
そこに悪気は一切感じられません。
そこでわかったのが
それが「彼らの文化」である
ということです。
国際交流の基本は
相手の文化を理解することから
始まります。
流暢に外国語を話すことでは
ありません。
ですから冷静に彼らに言いました。
「ここに立ち止まることは
君たちだけでなく他のスキーヤーや
スノーボーダーも危険にさらす。
私の言っていることが理解できず、
君たちの主張が正しいと
言うのであれば、私にではなく
安全の責任区であるスキー場の
パトロールに言いなさい。
もしくは私は今すぐここに
パトロール隊を呼ぶことができる。」
このアラブ人たちは
渋々ながら
私の言うことを聞いて
安全な場所に
移動をしてくれました。
私は決してペラペラの英語を
話す訳ではありませんが、
海外の方々と
コミュニケーションすることの
本質を改めて感じた
年末年始でした。