この冬も長野県は白馬村にある
Hakuba47というスキー場の
スノーボードスクールで
週末限定のインストラクターを
することになりました。
これで7シーズン目になります。
実は私が白馬でインストラクターを
続けるのは理由があります。
それは「英語力」と「国際感覚」を
失わないためです。
私のスノーボードスクールでの担当は
海外からお越しになった方への
英語でのスノーボードのレッスンです。
もちろん皆さん日本語を全く話せないので
集合から解散まで完全に英語オンリーです。
実際に英語でのレッスンをしていて感じるのは
外国人とコミュニケーションをとるためには
「やはり英語だけ上手くてもダメ」
ということです。
例を挙げましょう。
以前、ゴンドラ乗車中にオーストラリアから
来たお客さんに、こう聞かれました。
「日本には先住民だけの集落はあるのか?」
そこで私はこう答えました。
「あなたの国のアボリジニの集落の
ようなものですね?」
「以前は日本のホッカイドウという地域に
アイヌという先住民が住んでいました。」
「残念ながらすでに生粋のアイヌだけの
集落はすでに無くなりましたが、
そのアイヌの血を引く方々が
今もホッカイドウでアイヌの伝統や
文化を守る活動をしています。」
このお客さんは私の口から
「アボリジニ」という言葉がでたことと
日本における先住民の活動の話が
でたことにたいそう驚き、
「あなたはアボリジニを知っているのか?」と
身を乗り出して聞いてきました。
そこで私はこう答えました。
「日本の子どもたちは
小・中学校の社会科という教科で
世界のことも学びます。」
「その中にはオセアニア州も含まれていて
子どもたちはオーストラリアのことも
学びます。
その中はアボリジニのことも含まれます。」
「首都がシドニーでなくキャンベラで
あることを知っている日本の中学生は
少なくないですよ。」
これをきっかけに会話はどんどん弾み
その結果でしょうか、
その方にとって初体験だったスノーボードも
短時間でかなり上達しました。
私が学研CAIスクール富山本部北校で
英語を指導するときには
子どもたちが取り組んでいる問題や
長文に関係する「どうでもいい話」を
することがあります。
これは点数には全く関係ない話です。
これはやはり英語というものが
コミュニケーションをとるための
道具であって、
点数を取るためのものではない、
ということを子どもたちに
伝えたいからです。
今月(2024年10月)の日経新聞の
「私の履歴書」は
アメリカの投資会社の「KKR」の
創業者であるヘンリー・クラビスさんが
筆を執っています。
KKRが富山にある半導体装置の製造会社を
買収して、付加価値を付けたうえで
再上場させたことで大きな注目を
浴びたことは記憶に新しいと思います。
このことは先日の私の履歴書にも
記載がありました。
その際にKKRが重要視したのが
社内のコミュニケーションです。
社内の管理職以上の公用語は
英語のはずです。
英語だけできても海外の方との
コミュニケーション力がなければ
仕事にならないわけです。
このヘンリー・クラビス氏の
「私の履歴書」からも分かるように
富山は完全に国際化の波に
飲み込まれています。
世界経済の最先端で起きていることが
実際に富山でも起きているわけです。
教育界においては
国際化がすすむ中で一人でも多い
これからの社会に役立つ人材の育成が
求められていて、
私自身、改めて学習塾の代表として
子どもたちのため、ひいては
社会のために何ができるか、と
考えているところです。