この冬最強の寒波ということで
降雪中の富山ですが、
突然青空が見えて
太陽の光が差すことがあります。
これは北陸の典型的な冬の空で、
天気が回復しているわけでは
ありません。
雪雲が発達している時は
基本的には上昇気流が発生します。
空気が上に上がっていくわけですが、
そうするとどこかで
その空気を補う必要が出てきます。
このポカンと空いた青空は
その空気を補っている部分で、
上空から空気が降りてきています。
いわゆる下降気流です。
上空の空気は乾いているうえに、
空気は一般的には下がるにつれて
湿度が下がるので、
この部分では雲を作らず
晴れ間が見られるのです。
中2では理科で気象を学びます。
冬に日本海に見られる
筋状の雲も
同じ原理で発生します。
上昇する空気と下降する空気が
お互いに並ぶので
雲ができる部分と
雲ができない分が列になります。
この結果、筋状の雲ができます。
子どもたちに学習指導を
している者としては
「冬の日本では日本海に
筋状の雲ができる」と
ただ覚えるだけではなく
「なんで筋状になるんだろ」と
思ってほしいな、と思います。