富山市新富町、富山駅南口すぐにある学試舎(がくししゃ)富山駅前校です
ニュースで「パリ市立美術館でピカソやモジリアニなどの名画5点、111億円相当が盗まれた」と聞いて、私は、ひぇーっ、111億円なら、10人のどろぼう団でもひとり10億円以上。一緒遊んで暮らせるなぁと、大阪屋の5個100円のコロッケを箸で突き崩しながら考えていた。わしやったら、どうするかな。早速「ピカソ」を少し値引いて1億円ぐらいでたたき売って、……う〜ん、誰に売るかな……。とそこまで考えて「ん? こんだけ騒がれてたら、盗まれたもんて分かってしもてるんやさかい……、誰が買うんや !?」と気がついた。売れへんかったら、どんな名画でもただの絵、ただの布と油と塗料のかたまりや。0円!
なるほど、モノの値段というもんは、買う方の「欲しいという気持ちの度合い」で決まるんやな。マグロのトロなんか、江戸時代は「油臭い」いうて捨てられてたらしい。トロはそのころ0円ということだ。そういえば、なにやら一発ギャグで当てて大人気になった芸人が、1年ぐらいすると、まったく見かけなくなってしまうのはよくあること。人間の見かけの価値も、他人の「欲しいという気持ちの度合い」で決まるようだ。
「人に嫌われんとこ、好かれよう」「みんなといっしょが無難」なんて考えて、まわりに認められて見かけの価値を保っていても、まわりの人に「あいつはアカン」って、いっぺん思われたらおしまいや。なんか虚しいなぁ。
そうや!〈自分が認める自分の価値〉 が大切なんや。他人の目なんかどうでもええやん。どこにいても「自分は自分」って考えて、自分を磨くんや!
う〜ん、そう考えたら、澄んだ青空みたいにいい気持ちになってきたぞ。皿に残ったソースまでなめたろか。
{薬師 筆:過去の記事より}