「教育とは何か」
大上段に切り出すのは、この場では難しいですが、
先日あった出来事から私の見解を披露いたします。
久しぶりに卒塾生のK子ちゃんに会うため、炎天下、車を走らせていました。
○○銀行××支店に最近転勤したと聞いたので、
新しい環境で苦労しているかと、激励です。
以下その時の会話
(店に入るとすぐ私を確認し、走ってきてくれました)
K:先生~、わざわざこんなところまで来てくれたんですか?
薬:うん、店すぐわかったよ。さすが○○銀行だね。看板がでかいよ。
K:そうじゃなくて、私がここにいるって・・・わかったんですか?
薬:えっと、卒業生のGさんのお母さんにアピアでばったり会ったら、教えてくれたんだよ。
K:先生お体は大丈夫ですか?
薬:もう67歳やからくたびれてるけど大丈夫。
K:え~!先生もお年ですね。あれから30年くらいたってますものね。
薬:大丈夫、僕はどんな時でも教室で黒板に立って生徒の顔をみたら青年に戻るんだよ。
へへっ、永遠の青年…
K:わかってますよ。私も先生の顔見たらすごい元気が出る。あの頃と同じように。
薬:そうだよな。本当に楽しかったね。
どのクラスも同じだけどK子ちゃんとNちゃんとYちゃんの富一クラスは特に楽しかったよ。
K:ところで先生、うちの娘小学3年生になったんです。学試舎に入れますか?
薬:うん、大丈夫。だけど小・中は個別指導だよ。
K:やっぱり・・・でもだめです。
薬:えっ、なんで?
K:私は何人かで先生の授業を受けさせたいんです。
あの頃の授業は先生が次々と生徒を当てて
「○○さんはこうだけど××さんはどう思いますか?」
なんて感じで、みんなで考えていくのが楽しかったんです。
だから私は学校を休むことがあっても、塾は絶対休まなかったんです。
とにかく楽しかったから。
(その通り、雨の日は合羽を着て自転車できたのを覚えています。)
薬:うん、Kちゃんは休まんかったよな。
K:だからあのころみたいに娘にも、先生の楽しい授業を受けさせたいんです。
薬:うん、じゃ考えてみるよ。
とりあえず、高校生と小学生では教材も教え方も違うから。
いつか塾へ説明聞きに来てくれよ。
K:はい。娘と相談していける日を考えてみます。
話は楽しい思い出の数々が続きますが、
私はKさんが仕事中に雑談しているので、
上司から叱られないかと心配で切り上げるタイミングばかり気にしていました。
「じゃ。またね。仕事ガンバレよ。」
「はい、ありがとうございました。」で終わり。
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この日改めて私は思いました。
私はモットーとして
★たくさん生徒がいても必ず一人一人の目を見て話し、気を配る
★いつもひとりひとりが何を考えているか確かめつつ、是正したり、アドバイスしたり、時には叱る。
を実践してきました。
この実践が正しかったと思っています。
このK子ちゃんだけでなく、学試舎は卒業生がまた来てくれる塾です。
親が子を連れて来、姉が妹を連れてきてくれる塾です。
そのもとになっているのは学試舎が知識の伝達だけでなく、心の伝達を行っているからです。
その基本は愛です。愛なのです。
私は塾生はどの子も自分の子どもと思って接しています。
自分の子どもだから可愛いのです。可愛いのです。
RちゃんもRちゃんもKくんもみんな大切な私の子どもたちです。
オンラインは便利です。特に今回のような騒ぎの時は。
しかし、敢えて、私は言います。
オンラインに代表されるデジタルでは熱が伝わりません。
姿は見えているだけでなく、話す者、聞く者の熱が伝わることが大事です。
そこに、その場にこそ人間が人間を知る、思いやる気持ちが生まれます。
「虐待」「いじめ」「理由なき殺人」・・・
私たちは人間性を取り戻そうじゃありませんか。
「人として生きる」その原点は子ども時代、青年期の環境にあります。
現在、夏期講習中。
定員:富山駅前校・上滝駅前校 各学年5名
期間
:7/23(木)~8/6(木) ※放課後のみの授業です。
:8/7(金)~8/17(月) ※日中に授業を行うこともあります。
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