私はバレーボールには縁もなく、関心も薄かったのですが、
先日たまたま春の高校バレー準決勝、決勝で
岡山代表「就実高校」の試合を見ました。
ノーシードから勝ち上がった就実ですが、バレーの名門です。
今回は深沢めぐみさん、つぐみさんの双子の姉妹がエースアタッカーです。
強いスパイクも魅力ですが、ブロックも堅く、結局優勝!!でした。
2試合見て思ったこと。素晴らしいスパイクが決まった時、
必ずセッターの適確なセットがあることです。
セッターは岩本さん。
まだ1年生ですがすごい選手だと思った。
身長は160㎝そこそこなのにコートでの存在感は監督並みです。
岩本さんがどこにボールをセットするかで、
だれがどのような攻撃をするのかが決まるのです。
レシーブも粘り強く右に左にコマネズミのように走るのです。
言い過ぎではないけど岩本さんが試合をコントロールしているのです。
でも、テレビのアナウンサーは
「深沢アタック決めた!!ブロック決めた!」としか言いません。
優勝インタビューもアタッカーの二人だけ・・・。
この話を授業の時に生徒たちに話しました。
「得点を取るのはアタッカーだけどそれを演出できるのはセッターだ」
君たちは受験という個人プレーをしている様にみえるがそうではない。
アタッカーの良さを引き出すセッターが本当はいるんだ。
それが塾の仲間(困ったときに「こうすれば」とかアドバイスしてくれる)
そして君たちの心の中にもセンターがいる。
「今日は早く寝て、明日は朝勉強しよう」とか
「体調悪いなあ。栄養のあるもの食べよう」とか
「大丈夫、あなたはできるよ」というお母さんお父さん。
画面にズームされないけれど心の中にセッターがいるよ。
私はいつも折に触れてこんなことを話しています。
学試舎は問題集をやっている塾じゃあないんです。