4月は新しいものとの出会い、古いものと決別する季節。
「別れ」は悲しく、寂しいものです。
特に長くいっしょにあればあるほどその寂しさは大きくなります。
さて、この悲しみ、寂しさはどこから来るのでしょうか。
昨日まで学校に行けば、会社に行けば会えた友。
電話すれば返事のある知人。
いつもそばにあったぬいぐるみ・・・
いろんな別れがありますが、つきつめて言うなら、
自分の関係性、
つまり手の中から消えたということ。
さらに戻れば、自分の「所有していた」はずのものが
「所有」でなくなったこと。
「別れを惜しむ」気持ちは究極のところ、所有欲なのではないでしょうか。
「悲しい」「寂しい」人には大変冷たい言い方ですが・・・
人もモノもそれぞれの人格・物格(?)を持ち、自立しています。
たまたま自分の周りにあっただけ…。
自分にとって確かなるものは「自分」のみです。
その自分が確立していない人ほど「別れ」を惜しむのでしょう。
ええい、思い切って別れなさい。
そしてひとり、空を見上げて、心を満たしなさい。