★ 高校・大学、その先をみて ☆
志望高校に入れても、志望大学に入れても、まだその先がありますよ。私も、長女の就職活動の時は、心を大変痛めました。
さて、昨年末、新聞に見つけた記事。(12月26日付け北日本新聞)
〈女子シューカツ〉なる、就職活動のアドバイス連載の一つですが、まず内容を要約します。
……就活では、性格検査と能力検査(主に数学と国語) とからなる、適性検査と呼ばれる筆記試験がある。まず注意すべき点、これらを重視する度合いについて、学生側は約3%、ところが企業側は30〜40%と、認識の差がケタ違いであることがわかった。企業側には、最低限の学力をみておきたいという事情がある。もう一点、能力検査のうち、非言語分野(数学) では「推論・集合」に関するものが多い。パズルの要素があり、数学嫌いの学生は特に苦手だろう。だが、これは慣れれば着実にできるようになるので、地道な努力を惜しんではならない……
それはそうですね、どんな会社や仕事でも、現場の担当者が、それぞれの局面で適切な判断を下さなくてはなりません。その際、想像力と推理力とが不可欠です。「この顧客は、こういう理屈から、このような要望をもっている。我が社の営業方針は、こうこうだ。すなわち、ここでの応対は、こうあるべきだ……」そうした論理的思考に基づいて判断できなければ、いい仕事をすることはできないでしょう。もちろん会社は業績が上がりません。当然ですね。
ここでの結論。
《数学が苦手でも、高校や大学は、総合点ですべりこめます。しかし、数学を通して論理力を高めておかないと、生きていけません。微分・積分や、指数・対数はできなくてもいいでしょう、でも〈推論・集合〉の力はつねに鍛えておきましょう》 □
{記:薬師茂喜}