大学受験の生徒たちが私立大学受験に出かけたせいか、
いつもに比べ自習室は空席が目立ちます。
ところで、私立大学受験のみに意外と費用がかかるのをご存知でしょうか。
ざっとその費用を概算してみます。
受験料は、だいたい1回当たり3万5千円前後でしょうか。
(ある医学部では6万円というところもありました。)
これに、受験のときの滞在費・交通費等々を加えると、ちょっとした金額になります。
私大を3、4校を東京や大阪の都市部で受験するとなると、数十万は必要になるようです。
入学時の納付金や、新生活の準備に必要な費用以外の出費です。
地方受験という手もありますが、隣の金沢に比べ残念ながら富山では圧倒的に少ないようです。
また、すべての大学が地方試験会場を設けているわけではありません。
そのようなわけで、以前には、お試し受験(時には記念受験)をするんだと意気込む生徒もいましたが、このごろはほとんどいないのが現状です。
さて、最近のわかば会における高3生への指導内容を紹介します。
わかば会では、数学でも英語でも生徒が受ける大学の過去の入試問題(略して”過去問”)の説明がそろそろひと段落するころです。
生徒が自宅で解いてきた受験予定大学の過去問を解説したり、質問に答えています。
また、英語では生徒が作成してきた英作文を添削しています。
この後の予定は、それぞれの受験大学の過去問と似た大学のものを探し出し練習してもらいます。あるいは、弱点と思える単元を系統的に練習してもらいます。
そう最近の数学の授業では、このようなこともありました。
ある大学では、公式を証明させる問題がほぼ毎年出題されます。
その大学を受験する生徒から要望で、数ⅠAⅡBⅢの出題されそうな公式を20個ほどまとめたプリントを作り、それぞれを証明するように指示を出しました。
また、これはゼミの授業では、昨年度の入試問題から、4題で120分で解答するⅠAⅡBⅢが混じった総合問題を解いてもらっています。
その解説の時最も気をつけるのは、答えに至るまでの道筋を複数語ることです。
どのルートを考えると、結局どれだけ時間短縮になるかを気付いてもらいたいからですが。
これはどの教科にも言えることですが、この時期頭の中には基本的な解答の流れは出来ています。
しかしそれは柔軟性に欠ける場合が多いようです。
個別でもゼミでも説明の時、そのより良き道筋に気が付かせると、「な~んだ」ということになり、大いに発奮する材料になります。
入試では、決して同じ問題は出ませんが、同じ考え方でできる問題は出題されます。
その時、きっとこの体験は役に立つに違いないと思い力が入ります。