(わかば会で英語を担当している講師が書きます。)
卒業していった大学受験生を思い浮かべてみると、
ひときわ印象に残っているのは、K君です。
K君は、12月にわかば会に入会しましたが、
それまでは事情により、ほとんど高校内容の勉強をしていませんでした。
特に英語は、実質的には中学校卒業レベルの学力でした。
他の教科も似たり寄ったりでした。
しかし、勉強を始めた約1年後の2月には、
立命館大学と学習院大学に見事に合格を果たしました。
なぜ彼は、合格できたのでしょうか?
もともと几帳面でまじめな性格であったことは確かです。
また高校は進学校へ行ったため、中学校までの知識もベースにはありました。
しかし、高校入学直後に挫折して以来、
勉強から遠ざかりすっかりやる気をなくしたままの状態が2年以上続きました。
向学心はあり、大学には行きたいようでした。
ただ、勉強するきっかけがつかめずにいました。
わかば会に入会してきたのは、そんなときでした。
わかば会では、英語と数学と物理を受講しました。
ここでは、週2回受講した英語の指導について振り返ってみます。
・まず受験単語集を毎回テストしました。
1年を通して、1冊の単語集を4~5回繰り返しました。
・文法の基礎(16単元)を1学期にやりました。
・文法の応用(16単元)を夏休みにやりました。
・文法の受験レベルを2学期にやりました。
・長文初級レベルを1学期にやりました。
・長文中級レベルを夏休みにやりました。
・長文上級レベルを2学期にやりました。
・上記すべてをマスターしたあと、
志望校の赤本を2学期途中から受験直前までやりました。
ハードルをひとつひとつ乗り越えるごとに、
彼がだんだんたくましくなっていくのを感じました。
彼は、素直にまじめに取り組みました。
勉強の合間のコミュニケーションも楽しいものでした。
そして勉強の成果は、模試で着実に現れていきました。
合格の知らせを聞いて、
彼にとって受験勉強とは何だったのかと考えてみました。
高校入学後の挫折から、
立ち直るきっかけを与えてくれたものなのかもしれません。
また、勉強だけでなく、
これから生きていく上での自信と誇りをもたらすものだったのかもしれません。
彼が前よりも、精神的に強くなったことは確かです。
長い人生の中で、この1年余りの受験生活が、
きっと彼の大きな財産になると信じます。
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3月25日の春期講習会から、2019年度が始まります。