今、私は人にものを教える・伝えるという、
生業をさせてもらっています。
いろいろな本を読み、いろいろな子供たちに接し、
いろいろな経験をさせていただき、
そして、たくさん考えさせていただきました。
その結果、
教えるという行為の根本的な部分の一部は、
これまで自分が教えられた体験にあるのではないかと、
改めて、思うようになりました。
もちろんその最たるものは親でしょうが、
今はひとまず、そのことは置いておきます。
小中高大と様々な先生にお世話になりました。
今回はその中から書かせていただかこうかなと思っています。
以前、ある高校3年生から
大学の推薦応募書類に書く作文を見てほしいと
依頼を受けたことがあります。
一通りのことは書いてあったのですが、
肝心な「なぜ自分はその大学で勉強したいのか」
が自分の言葉で書いてなく、
借り物のようにしか感じられませんでした。
そこで、少し手厳しいことを言って添削したことがあります。
自分の言葉で語ることはなかなか難しいことですが、
自分自身を見直す良い機会と思い、
「借り物ではなく、自分のことばで書いて欲しい」
あえてそう言ったことがあります。
その昔、私が体験したのは、
生まれて初めて論文と言うものを書いたときです。
ちょうど修士論文を仕上げるときでした。
数ヶ月ほどかかって、
自分なりに「これは」と思うものに仕上げて
担当のK教授のところに持参しました。
先生はその場で、赤鉛筆を持ち出し添削を始めました。
赤く直すごとに先生が言われることは
もっともなことで、反論もできず、
真っ赤になっていく"論文"を、呆然と眺めていました。
物理の論文でしたので
「自分のことばで」とは言われませんでしたが、
「言いたいことがすっとわかるように書け」と、
くどいように言われたことを覚えています。
それまでに、自分なりに考え、
研究してきたことを一応書いてみたものの、
自分ではまだまだつかみきれていなかったことを指摘されました。
そのあと2回、3回と書き直すうちに
随分と赤字が減っていったことを、昨日のように覚えています。
先生も随分辛抱して付き合ったくれたと改めて思います。
とはいうものの、いまだに文章を書くことは下手で、
今も、「言いたいことがすっとわかるように書け」という、
亡きK教授の声が聞こえてきます。
そのK先生のようにはいきませんが、
私も少し真似をさせてもらおうと思っています。
ここはというときには、自分を譲らずに、
とことん、しっかりと生徒に向き合って、
その生徒の成長を促したいと思います。
(安田が書きました。)
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