英語や国語などの文系教科を指導していると生徒から
よく出る質問があります。
「先生、これどうやって覚えたらいいがけ?」
覚えるべき単語や文法は次々と出てきます。
そうした新しい知識はまずしっかりと脳に記銘され、
保持され、そして再生されねばなりません。
覚えるのが苦手な生徒は、
記憶の回路のどこかでつまずくのかもしれませんね。
記憶力はテストにおいてはきわめて重要です。
そこでまず新しい知識を生徒に教えるときにいかに
印象づけるかです。
図を描いてみせたり、発音させたり、論理的に説明したりと
さまざまな工夫が必要です。
そこでは生徒とコミュニケーションを図りながら、
何とか彼らの頭のなかに知識を定着させなければなりません。
ここで指導者の「教える力量」が問われます。
次に知識の収納の問題です。
脳はよく大きな倉庫に例えられます。
倉庫の中にはいくつものフォルダーがあり、
新たな情報はいったんそこに収納されます。
たとえば、倉庫の中の英文法のフォルダーに
今日習った「仮定法」が収納されるという具合に。
しかしこの収納は手入れを怠ると記憶が劣化していきます。
ここで記憶が単なる短期記憶か長期記憶のどちらになるかが決まります。
トレーニングの宿題を課したり、確認テストをしたりと
記憶を保持するための工夫が必要です。
ここで指導者が生徒を「どれだけ見ているか」が問われます。
最後に記憶の再生です。
いかに知識の入力と保持がうまくいっても、
試験でその記憶がすばやく再生され表現されなければ意味がありません。
定期的に反復して記憶をリフレッシュさせなければなりません。
指導者が反復すべき教材を指定して、
それをしつこく生徒に反復させることです。
たとえば、一冊の単語集や文法書を何度も繰り返させることが効果的です。
ここで指導者の生徒に対する「しつこさ」が問われます。
記憶は単純作業ですから本来退屈なものです。
だから、ここまで覚えたら休憩しようとか、なにか食べようとか、
自分にご褒美をあげるとゲーム感覚で楽しめるようになるかもしれませんね。
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