今、大学入試は大きく変わろうとしています。そのような中で、中学生、高校生の方が気をつけるべきことは何でしょうか。
最近の、そして今後の大学入試の様子をかたりつつ何回かに分けて説明した後、中高生が気を付けるべきことについて考えてみます。
新たな入試改革では、学力の3要素と呼ばれる「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をバランスよく評価することが求められています。
そこで、来年の2021年度入試からは、センター試験を廃止し、思考力・判断力・表現力を問うことを一層重視する内容が取り入れられた「大学入学共通テスト」が導入されます。
さらに、各大学の個別学力試験の2次試験でも、より多面的な選抜方法を行うことが求められています。教科試験が中心だった入試に面接を導入したり、志望理由書等を提出させる大学が増えて来るかも知れません。
また、従来のAO・推薦入試においては、高校の内申書以外に学力を問うことはあまりなく、論文、プレゼンテーション等により評価する大学が多かったように思います。しかし、今後は、共通テストや大学独自のテストも用いて、学力を問うことが必須化する方針が示されています。
結局は2021年度から始まる入試改革は、一般・AO・推薦入試のすべてにわたって実施されることになります。それらの内容を見ていきたいと思います。
具体的な新たな入試の姿は、各大学の募集要項が発表されていませんので、解らない部分もありますが、これまでの入試のスタイルを大幅に変更せずに、上で述べた改革の考えを加味したものになると思います。
大学入試の選抜方法には大きく分けて3つあります。
一般入試・AO入試・推薦入試です。
それらの内容を、今回と次回のブログで順に説明していきます。
まず一般入試です。
一般入試は「一般選抜」と名前が変わります。選抜の方法は主に学力試験で選びます。
国公立大学を受験する場合は、1月半ばの共通テストと2月下旬に各大学で実施される個別(2次)学力試験を受けなければなりません。学部によっては、面接や実技試験もあります。
合否の結果は、二つの試験結果を各大学学部独自の比率で定めたもので、判定されます。富山大学工学部の様に、同じ学科でセンターと2次の比率を、2:1 (センター重視) と 1:2 (2次重視) の 二つを設け、受験生に予め選択させる大学も増えてきました。
さらに、一部難関大学ではセンター試験を基礎学力を見る試験と捉え、**点以上ないと2次試験を受けることができませんという具合に、センター試験結果を単に2次試験を受ける資格を判定するために用いている大学もあります。
これらの傾向は、来年以降も継続すると思います。
さらに、今後の2次試験では、先にも述べた医学部の入試等で見られた面接が、ほかの学部でも行われ、志望理由書を提出させることもあるかもしれません。
私立大学は、1月下旬から3月上旬に大学独自の筆記試験を行います。その内容もまた、単に知識を問う問題は減り、共通テスト同様に思考力・判断力・表現力を問う問題へと、変化して行くに違いありません。
また私立大学では、センター試験利用入試という方式もあります。多くの私立大学では、定員を分けその一部は、共通テストの結果のみによって合否を判定する、ことも続くに違いありません。
さらに多くの私立大学入試では、学部学科の定員を分け、時期を異ならせて複数回の入試を行う大学もあります。A方式とか独自の様々な名称を用いて、同じ学部学科を5回も受験できる大学もあります。これらの傾向もまた続くと思います。
さらに入試では、学力のみの判定よらず合格者を決める、AO入試や推薦入試が行われ来ました。この頃では、それら受験者の合計は、私立大学では合格者の半分を超え、国公立大学でも徐々に増加する傾向にあります。それらの点については、次回のブログで書いてみます。
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