「周りの子どもたちが夏期講習に申し込んでいるようだけど、うちの子も行ったほうがいいの?」
「費用もかかるし、本当に必要なのかな?」
夏休みを前にして、多くの保護者が一度は「夏期講習に行くべき?行かなくてもいい?」と悩むのではないでしょうか?
確かに夏期講習に行って効果が出る子どもがいる一方、家庭学習を中心に勉強した方が伸びる子どももいます。
大切なのは、「みんなが行くから」ではなく、「わが子にはどんな学び方が合っているか」を知ろうとする視点です。
この記事では、文部科学省の考え方を参考にしながら、夏期講習が向いているケースと家庭学習が向いているケースを分かりやすく整理します。
「子どもの同級生が夏期講習に行っている」という話を聞くと、気持ちが焦ってしまうこと、あると思います。

ただ慌てて夏期講習の情報を集める前に、いったんわが子を観察してみてほしいのです。
文部科学省の小~高校生向けの学習指導要領に、以下の一文があります。
「子供一人一人の特性や学習進度、学習到達度等に応じ、指導方法・教材や学習時間等の柔軟な提供・設定を行うことなどの『指導の個別化』が必要である。」
要するに、子ども一人ひとりの性格や学習の進み方に応じて、最適な指導(学習)方法は変わるということです。
保護者として、「夏休みは夏期講習に行くもの」「うちの子だけ行ってないのは不安」などと周りに流されず、わが子の性格や学力に合った学習方法・夏休みの過ごし方を検討したいですね。
次章では、夏期講習に向いている生徒・向いていない生徒をチェック形式で分析してみましょう。
ではお子さんをイメージしながら、以下10個のチェックボックスにチェックを入れてみて下さい。
□ 一人では勉強を始められない
□ 家だとゲームやスマホが気になる
□ 分からない問題を放置する
□ 誰かと勉強すると集中できる
□ 勉強方法がわからない
□ 自分で計画を立てられる
□ 一人でも集中できる
□ 分からない問題を調べられる
□ 勉強する場所を自分で選べる
□ コツコツ続けることが得意
お子さんは、前半5問と後半5問、どちらにチェックが多かったでしょうか?
前半5問にチェックが多い場合、お子さんは「夏期講習向きタイプ」といえるでしょう。
いわば、「勉強をなかなか自分でスタートできない」タイプです。
このタイプは、勉強しなくてはいけないとわかっていても、自分で始められないため焦りを生み、「勉強を始められないこと」がストレスになってしまうことがあります。
こうしたタイプの子どもは、決められた時間にみんなと一緒に勉強することで刺激を受け、学習リズムを作っていくことができますよ。
夏期講習が「学習習慣を整えるきっかけ」となり、その後の学習を安定させることも期待できます。
後半5つにチェックが多い生徒は、「家庭学習向きタイプ」といえます。
お子さんには、「自分で学習をすすめる力」が備わっているようですね。
このタイプは、自分のペースでコツコツ学ぶことで力を発揮しやすい傾向があります。
毎日の家庭学習を大切にしながら、苦手分野の補強や受験対策など、必要に応じて塾を取り入れると、より効果的な学習につながるでしょう。
家庭学習の習慣は、中学・高校、その先の学びにもつながる大切な力です。
保護者は、子どもが快適に家庭学習できるように、食事・環境面で応援したいですね。
ここであらためて、夏期講習の価値を整理してみましょう。

多くの保護者にとって、夏期講習の価値は「授業を受けること」に目が行くのではないでしょうか?
しかし教育的に見ると、夏期講習の価値はそれだけにとどまりません。
・毎日決まった時間に勉強する
・学習のペースを保つ
・すぐに質問できる環境がある
・学ぶ仲間から刺激を受ける
・自習室で集中できる環境が得られる など
夏期講習は、「勉強を教えてもらう場所」ではなく、「勉強できる自分を育てる場所」でもあるのです。
文部科学省の学習指導要領でも、「児童生徒が自己調整しながら学習を進めていくことができるよう指導すること」の重要性が示されています。
これは、自分の得意・不得意や性格を理解し、それに合った学び方を自ら選べるようになることが大切、という考え方です。
例えば、「私は一人では勉強を始めるのが苦手だから、夏期講習や塾、図書館の自習室を活用しよう」と、自分に合った学習環境を選べることも、その一つです。
大切なのは、自分に合った方法で学び続けられる環境を見つけることなのです。
夏期講習の授業は、1学期の学習内容をしっかり定着させてくれる貴重な機会です。
しかし、それだけが夏期講習の価値ではありません。
毎日決まった時間に勉強する。分からないことはすぐ質問する。学ぶ習慣を身につける。
こうした経験を通して、「勉強できる自分」を少しずつ育てていけることこそが、夏期講習の大きな価値ではないでしょうか。
「とはいえ、夏期講習に行ったほうがいいのか迷ってしまう…」という保護者のために、3つの質問を用意しました。
迷ったら、以下の質問を基準に考えてみて下さい。
① 一人で勉強を進められそう?
② 苦手教科がある?
③ 夏休みに生活リズムが乱れそう?
この質問の答えがすべて「はい」であれば、夏期講習の受講を前向きに検討しても良いのではないでしょうか。
本記事では、わが子が夏期講習に通うべきか迷ったときに考えたい「わが子に合う学び方」についてまとめてきました。
わが子の周りで夏期講習に行くという話を聞くと、不安になってしまうこと、あると思います。
ですが、「夏期講習に行けば安心」ということはありません。
大切なのはこの夏、お子さんが「自分に合った学び方」で一歩成長できるかどうかです。
家庭だけでは難しいと感じるなら夏期講習という選択肢がありますし、自宅で学習習慣を作れるなら家庭学習も立派な選択です。
夏期講習は、決して安い買い物ではありません。
だからこそ「みんなが行くから」ではなく、「わが子には何が合うか」を考えることを、夏休みを有意義に過ごす第一歩にしたいですね。
富山県内でも、多くの学習塾・個別指導塾で夏期講習が行われます。
「子どもに夏期講習が向いていそうなのは分かった。でも、どの塾が合うのか迷う…」とお悩みの保護者は、「塾選び富山」の「塾選び相談」を利用してみませんか?
専門の塾選びアドバイザーが、細かなヒアリングの後にお子さんにぴったりの塾をご紹介します(要予約・無料)。
ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で11歳男児子育て中。
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【参考webサイト】
■文部科学省公式サイト