こんにちは。富山の塾選びアドバイザーの早水由樹(はやみずゆき)です
長いと思った夏休みも終わり、2学期に突入しましたね。
中学3年生のお子さんがいるご家庭は、受験色が強くなってきているのではないでしょうか。
夏休みは、1・2年生の復習や基礎固めが必要だと言われていましたが、2学期は何が必要なのでしょうか。
「内申点」って、いつまで含まれる?県立高校入試の合否判定の仕組み
高校受験を考える上で、まず知っておきたいのが県立高校入試の合否判定の基準です。
富山県では、当日の学力検査200点(5教科×各40点)と、調査書(内申点)の評定150点。
上記の2点を用いた相関表をつくり、受験生の成績が表のどこに位置するかによって合否を決定しています。
※調査書とは、中学校から高校に提出される、生徒の成績、生活態度、特技などを記録・評価したものです。内申点とは、この中の「特別活動」、「学習の記録の評価」のことをいいます。
内申点は150点満点です。内訳は、2年時・・・9教科×5段階 = 45点、3年時(2学期末考査までが対象)・・・9教科×5段階×2倍 = 90点、特別活動の記録 = 15点です。
この2学期は、「内申点対策」「入試対策」の両方が必要な学期になります。
通常のテストの範囲も広いことから、いかに効率よく勉強するかで、今後の受験校の決定にも影響しそうです。
この2学期が合否を分ける!放課後の使い方を制覇しよう!
夏休み期間中は、学校の補習や塾の夏期講習に参加することで勉強時間を確保してきた生徒も多いことでしょう。
しかし、2学期になると放課後の時間の使い方を自分で管理する必要があります。
中学3年生は、「今まで部活をしていた2時間の使い方」と「夕食後の2時間の効率アップ」この約4時間の見直しをいかに早くできるようになるかが重要なポイントになりそうです。
まず行うことは、1日のスケジュールを明確にすることです。
帰宅する時間、夕食をとる時間、勉強する時間、寝る時間など。
帰宅後の4時間を勉強に使うことは、苦痛に感じる子どももいることでしょう。ですが、人は21日間同じことを続けると習慣化しやすいそうです。
まず机に向かって勉強する習慣をつけるには、同じ時間に同じことを繰り返すことが近道だと考えられます。
受験勉強の進捗を図る「今の現在地」正しく把握できていますか?
受験に限らず目標を達成するときに必要なのは、「現在地の把握」「達成までの行動計画」「解き方・技術をつける」「モチベーションの維持」の4つだと考えられます。
夏休み前に行われた1学期末の個別懇談会で、今の学力に応じた高校は推測できましたか。
現在地の把握は、今までの通知表の結果や、学校での定期テストの番数・確認テストの点数などから、推測することができます。担任の先生と相談して把握しておくことが必要です。
しかし、少しでも偏差値の高い学校を狙いたいと考えるなら、塾が持つ情報を活用するのも有効です。
学習塾では、学校の先生よりも合否の状況をハッキリと言う傾向にあると感じています。
また、過去の生徒の成績を蓄積しておりデータから合格率を割り出すこともしている塾もあります。
更に、外部模試を利用し、今年の受験生たちと比較した際の合格率を把握するなど、確からしい現在地の把握に役立ちそうです。
「いざとなったら塾」は遅い? 塾の申し込み期限は9月!
私は普段、塾選びの相談を承る仕事をしていますが、昨年は10月を過ぎると、中学3年生の受け入れをしている塾が極端に減った記憶があります。
そのことがきっかけで、塾選びに難航したことがありました。塾は、学校と違い民間経営なので、入塾は基本歓迎のはずなのになぜ受け入れしてもらえないのでしょうか。
それは、①そもそも枠数が無い②現在通っている生徒に影響がでる ③挽回できる期限が過ぎている この3つだと考えられます。
当たり前ですが、塾の先生は生徒に合格してほしいと考えています。
また、合格の実績が今後の塾経営にも関わってきます。
10月以降に受験生を受け入れないということは、受験のスイッチを入れる最終期限は9月なのかもしれません。
「何とかしたい」と考えている場合は、9月中に塾を選んでおくことをお薦めします。