
「『片山学園初等科』では毎日英語の授業があるようだけど、卒業までにどれくらい話せるようになるの?」
「はじめての卒業生は、どんなふうに成長したの?」
創立7年を迎えた「片山学園初等科」で教育を受けた子どもたちの英語力はどうなったのか、卒業生はどのように成長したのか気になっている親御さん、いらっしゃるのではないでしょうか?
こんにちは、お子さんにぴったりの学習塾・個別指導塾をご紹介する「塾選び富山」の教育ライター稲泉です。
「片山学園初等科」への受験や転入を考えている親子にとって、英語教育の実績は気になるポイントではないでしょうか?
本記事では初の卒業生を輩出した「片山学園初等科」の、6年間の英語教育の実績や卒業生の成長について、原本校長先生から率直に教えていただきました。
☆【「片山学園初等科」原本校長先生へのインタビュー〈前編〉】では、「片山学園初等科」でできる独創的な教育と多彩な経験についてうかがっています。合わせこちらもお読みください。
稲泉(以降、稲と表記):昨年に引き続き、教育雑誌「AERA English特別号」(2025年7月発行)に、英語力を伸ばしてくれる小学校として大きくとりあげられていますね。
そもそも、「片山学園初等科」ではなぜ英語に力を入れているのですか?
原本先生(以降、原と表記):「片山学園初等科」では、英語を世界の人々とつながるための大切なコミュニケーションツールとして考えています。
学校には、その部屋に入ると英語しか話してはいけない英語専用ルーム「ELF(エルフ)ルーム」があります。
この「ELF」は、「English as a Lingua Franca」(世界の共通語)から頭文字をとっています。
(片山学園初等科webサイトより引用)
親御さんの中にも、「英語の授業で正確な発音をしたらクラスメイトに笑われた」という経験をしたことがあるかたがいらっしゃるのではないでしょうか?
「英語を正しい発音で話すのが普通」と感じる環境は、英語を学ぶために非常に重要だと考えています。
「片山学園初等科」の教室には、「正しい発音のほうがカッコイイ」「英語を使えるのが誇り」という空気があります。
また、いわゆる英語の授業だけでなく、偶発的に起こるコミュニケーション、つまり雑談が英語力を向上させると考えており、豊富な実践の場を提供するように心がけています。
稲:実践の場を提供、ということですがどのような場が用意されているのですか?
原:1日1コマ英語の授業があるといっても、どうしても個別の英会話経験が不足してしまいます。
これに対しては、個別のオンライン英会話を受講できるようにしました。
ただ、英会話教室の標準メニューではあまりに物足りないので、フリートークを中心とした本校オリジナルのプログラムを組んでもらっています。
また、小学5年生の宿泊学習では福島にある語学研修施設「ブリティッシュヒルズ」へ、6年生のときにはオーストラリアにある「片山学園初等科」の姉妹校へ海外研修旅行に行っています。
稲:「オンライン英会話」や「語学研修旅行」などによって、英語力を実際に使う場が積極的に設けられているのですね。
(片山学園初等科webサイトより引用)
稲:英語を担当する講師は、どんな先生なのですか?
原:英語は、主任を務める日本人教師のほか、本校の採用試験を通ったネイティブの先生がたにお願いしています。
国籍は、アメリカ人やフィリピン人などさまざまですよ。
学校でALT(外国語指導助手)をしていた経験者が多いのですが、「もっと英語教育に深く、毎日でも関わりたい」という動機で志望してくれた素晴らしい先生たちです。
現在は4人のネイティブの先生が、英語の授業を担当してくれていますよ。
稲:6年間、「片山学園初等科」で英語を学ぶと、どれくらい英語が話せるようになるのか、気になっている親子は多いです。
率直に、「卒業生のほとんどが英検○級合格」といった実績を教えていただけますか?
原:「片山学園初等科」では、「英検」ではなく「TOEFL@ アセスメントファミリー」を採用していいます。
5、6年生は、主に中高生が受験する「TOEFL Junior® テスト」を受験しますよ。
2024年度に卒業した1期生の97%以上が、「CEFR A2」を取得しています。
これは、「英検」でいう準2級(高校生レベル)と同等のレベルです。
残りの3パーセントも、「A1」(英検3級~準2級)の成績を収めていますよ。
稲:小学6年生で高校生レベルの英語力を持っているとは、驚きです!
子どもには高い英語力をつけてほしいと願う保護者にとって、魅力的な実績だと思います。
稲:とはいえ、全員がハイレベルな英語の授業についていけるわけではないと思うのですが…。
授業について行けないときは、何かフォローをしてもらえるのでしょうか?
原:英語だけの話ではありませんが、少人数制のクラスですから、勉強の困りごとがあったら先生たちが早い段階で気づきます。
「ついていけなくなったら」というより、「ついて行けなくなる前に」補習などで対処するようにしていますよ。
稲:先生たちは日ごろから細やかに児童を見てくれるのですね。
稲:卒業生はどのような進路に進んでいますか?
原:ほとんどの児童が、「片山学園中学校」に進学しています。
ただ、家からの通学が難しいという児童の何名かは、地元の公立校に進みました。
(片山学園初等科webサイトより引用)
稲:「片山学園初等科」からは、必ず「片山学園中学校」に進学できるのでしょうか?
原:実は進学するために、「片山学園初等科」が求める検定の指定級に合格しなければなりません。
「日本語検定5級」「算数検定6級」「漢字検定5級」の3種類です。
稲:検定に3つも合格しないといけないのですか(驚)。
原:といっても難しい級ではなく、いずれも「小学校卒業程度」に設定されたレベルですよ。
「卒業までに一般的な小学生の学力を満たしておいてほしい」ということです。
稲:6年間で特に児童たちが成長したと感じる点を教えて下さい。
原:一期生は私たち教員と一緒に、6年間を歩んできた子どもたちです。
入学したときと比べて、特に成長したと感じるのは、堂々と自信をもって・積極的に行動できるようになったところですね。
「英語の力」という負けない武器をもち、実際にオーストラリアで海外の人たちと英語でコミュニケーションをとった体験が、大きな自信の源になっているように見えます。
稲:原本校長先生から、「片山学園初等科」を検討している親子へメッセージをお願いできますか?
原:子どもは小さければ小さいほど、一年一年を長く感じています。
そのときしか得られない教育の価値は、計り知れません。
ほとんどの親御さんが「子どもには幸せな時間を過ごしてほしい」と願っているのではないでしょうか。
「片山学園初等科」の教員は、「大切な小学生の期間を、価値あるものにしてほしい」「小学6年間を幸せに過ごし、その幸せが将来も続いてほしい」と考えています。
子どもたちに貴重な6年間を送れるよう、私たち教員はこれからも尽力いたします。
稲:原本校長先生、素敵なメッセージをありがとうございます!
「片山学園初等科」原本校長先生へのインタビューを、前編・後編にわたってお伝えしてきました。
「片山学園初等科」を子どもの進学先として検討している親子にとって、「本当に行く価値があるのか」「子どもにどんな力をつけてくれるのか」は重要事項だと思います。
今回お話をうかがって、「片山学園初等科」では、充実した多彩な教育、積極的な英語学習により目覚ましい実績を上げていることがわかりました。
公立への進学が一般的な富山県において、「私立の学校をわざわざ受験しなくても…」と思うかもしれません。
ですが、「片山学園初等科」で得られる英語力・学力・体験にはそれだけの価値があるといえるのではないでしょうか。
「『片山学園初等科』の様子を実際に見てみたい」「子どもを連れてきて反応を見たい」と感じたら、学校の中を見学できる体験会やイベントに参加してみてはいかがでしょう?
9月6日(土)には、「片山学園初等科」で「公開授業参観&保護者座談会」が行われます。
ぜひイベントに参加して、「片山学園初等科」の雰囲気を生で体験してみてくださいね。
■「片山学園初等科」の「公開授業参観&保護者座談会」への詳細・お申し込み方法はこちらのwebサイトよりご確認ください。
「片山学園初等科」のイベント「公開授業参観&保護者座談会」の詳細はこちら
「『片山学園初等科』の受験対策について知りたい」「受験指導に強い学習塾はどこ?」などお悩みの親御さん、いらっしゃいませんか?
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ーーーーーこの記事を書いたのはーーーーー
稲泉 景子 (いないずみ けいこ)
子どもにぴったりの学習塾を紹介する「塾選び富山」の教育ライター。
現在、富山県で10歳男児子育て中。
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